2019年12月09日

インフルエンザのワクチン接種率がVRで改善との研究結果

vr

米国のジョージア大学らはこのほど、VRを活用してインフルエンザの広がり方などをシュミレーションすることで、インフルエンザのワクチン摂取率を上昇させられる可能性があるとの研究結果を発表した。ワクチン接種率を改善するためのコミュニケーションツールとしてVRを検討したのは同研究が初めて。Science Dailyが伝えた

研究では、インフルエンザに感染した場合、どのようにインフルエンザは他人に伝染するか、幼児や高齢者がインフルエンザにかかった場合に何が起こるか、ワクチン接種がどのように人を保護するのか、の3つの結果を、被験者に4つの方法で提示した。①5分間のVR体験 ②1と同じ内容で3次元のインタラクティブな要素のない5分間のビデオ ③ビデオのテキストと写真を使用した電子パンフレット ④通常予防接種前に与えられる米国疾病管理予防センターのインフルエンザ予防接種情報ーー。

実験の結果、VRを体験したグループは、没入感のないビデオや電子パンフレットよりも、当事者意識を持ちやすく、他人にインフルエンザを感染させてしまう心配の度合いが高くなり、ワクチン摂取の意欲増加に繋がった。

米国では18〜49歳までの成人は、インフルエンザのワクチンを摂取することが推奨されているが、実際に摂取しているのは全体の26.9%のみという。研究者らは、ストーリーがあり没入感のあるVRは、自分の行動が引き起こす結果を当事者としてより強く感じられるようになるため、ワクチンの摂取率を改善する説得力のある教育方法として有効であるとした。

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