米モヒーガン・トライバル・ゲーミング・オーソリティが今年3月に韓国に開業したカジノIRリゾート「Mohegan INSPIRE」(モヒーガンインスパイア)が好調のようだ。
同社が公開した2024年第1四半期の決算報告によると、インスパイアの2024年1~3月の売上は約55億円(3600万ドル)だった。
一方調整後EBITDAは約37億円(2410万ドル)の損失だった。開業したばかりで人件費やマーケティング費用がかさんだ。同社によるとインスパイアは今後数ヶ月内に損益分岐点に達するとのことだ。
特に2月3日のカジノ開業および3月5日のグランドオープニング以降、収益の良好な伸びが見られたという。
「リゾートはまだ成長段階にあるが、4月と5月の傾向に満足している」とモヒーガンのジョー・ハッソンCOOは語る
「このような高級リゾートの初期段階では人件費とマーケティング費用がかさむが、近い将来に月次で損益分岐点が近づいている」(同氏)
外国人専用カジノと非ゲーミング部門の両方で好調が続いているという。
モヒーガンのレイ・パイノー社長兼CEOも「好意的な反応は、韓国の地元市場だけでなく、中国や日本、台湾からも見られている。地域全体からの来場者数に非常に励まされている」と加えた。
モヒーガン全体としても好調だ。2024年第1四半期には約712億円(4617万ドル)の売上に達し、過去最高の四半期売上を記録した。前年同期比で13.8%の増加となった。これはインスパイアからの収入追加と米デジタル部門の成長が主な要因だ。
ただしモヒーガンINSPIREの開業に関連するコスト増のため、調整後EBITDAは前年同期比で17.8%減の約130億円(8400万ドル)となった。
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