今までゲームをしてこなかった方や久々にゲームをやるという方にとっては最近のゲーム機の違いや傾向が分かりにくく、買ってから後で後悔してしまうという可能性も十分に考えられます。
そこでこの記事ではPS4 (Pro)、Xbox One (X or S)、Nintendo Switchの3機種(細かく分けると5機種)から目的別におすすめのゲーム機を紹介します。
まず、ゲーム機を選ぶにあたって一番重要なのは「やりたいゲームソフトがあるかどうか」です。それぞれスペックや出来ることは違うものの、やりたいゲームが発売されていないゲーム機を買ってしまっては意味がありません。
ただ、ひと昔前であれば「あのゲームがやりたいからこのゲーム機」という単純な選び方も出来たのですが、最近は同じゲームが複数のゲーム機用に発売される「マルチタイトル」の作品も増えています。とりあえずやりたいゲームが独占タイトルではないかを確認する必要があります。
もしマルチタイトルであれば、好きなゲームの傾向やゲーム以外の目的から考えてみましょう。
目次
目的別おすすめゲーム機
高画質なゲームを遊びたい
リアルな描写、高画質なゲームを楽しみたい方はXbox One Xがおすすめです。
何といっても4K出力に対応しており、現行のゲーム機の中では最高峰の解像度でゲームが楽しめます。
PS4 Proも4K出力が可能ですが、ネイティブ4Kではなく半分の解像度のものをアップスケーリングして出力しています。
アップスケーリングにも様々な工夫が凝らされているので、ネイティブ4Kともほとんど差が無いぐらいの綺麗な映像ではありますが、Xbox One Xと比べるとやはり多少の違いがあり、動きの激しい場面では差が顕著に表れてきます。
スペック的にもXbox One Xの方が全体的に優れているため、高画質を求めるのであればXbox One Xが良いでしょう。
※2020年6月現在、Xboxは最新のハードウェアであるXbox Series Xのリリースを発表しています。発売は2020年末が予想され、当機種は下位互換性もあるとされているため、Xbox One Xの購入を考えている方はその点も加味して検討されると良いかと思います。
外でも遊びたい
外でもゲームを使って遊びたい方はNintendo Switchを選びましょう。
以前は携帯用ゲーム機が大きなシェアを持っていたこともありますが、現在生産されているのはニンテンドー3DSのみです。そのニンテンドー3DSも今後発売予定のソフトは少なく、現役とは言い難い状況です。
こういった状況の中では、家庭用ゲーム機としても遊べて持ち運びも可能なNintendo Switchが唯一の選択肢といっても過言ではありません。
以前までの携帯用ゲーム機に比べるとサイズが大きく、かさばることは否めませんが、家のテレビでやっていたゲームの続きが外でも遊べるというのは、他には代えがたい体験です。
3月に発売されたあつまれどうぶつの森は今年の大ヒットゲームになりましたが、今後もポケモンシリーズやゼルダの続編など有名ゲームタイトルの発売が予定されており、独自コンテンツの豊富さはNintendo Switchの大きな強みです。
みんなで遊びたい
みんなでゲームを使って遊びたい方は前項同様、Nintendo Switchです。
オンラインゲームということであれば今はほとんどのゲーム機が対応していますが、オフラインマルチということに関してはNintendo Switchが一歩秀でています。
どの機種でもオフラインマルチは遊べるものの、ほとんどが2人でオンラインマルチの延長のようなものばかりです。
もちろん4人や8人で遊べるものもありますが、基本的にコントローラーを人数分揃える必要があり、金額もそれなり(コントローラー1つがソフト1本分くらい)にかかるためあまり現実的ではありません。
その点Nintendo Switchでは任天堂ならではパーティーゲームがあり、コントローラーも本体に最初から2人分同梱されており、買い足す際のコストも他機種の2分の1から3分の2ほどで済みます。
ファミリー層を意識したゲーム機でもあるため、みんなでワイワイ遊ぶということに関しては一番考えられていると言えるでしょう。
1人で遊びたい
PS4 (Pro)がおすすめです。(ただし、2020年末にも発売されると噂のPS5は要チェック!です)
もちろんどの機種でも十分可能ではありますが、PS4の独占タイトルには1人で没頭出来るゲームが多く揃っています。
例としては「Bloodborne」「Detroit: Become Human」「The Last of Us」「アンチャーテッドシリーズ」「人喰いの大鷲トリコ」「DEATH STRANDING」などが挙げられます。
対してXbox Oneの独占タイトルには「Forza Motorsportシリーズ」「HALOシリーズ」「Gears of Warシリーズ」といったオンラインマルチを前提としたレースゲームやFPS、TPSが多く、Nintendo Switchの独占タイトルには任天堂がファーストパーティとして作っているカジュアルゲームやパーティーゲームが多い傾向にあります。
Ultra HD Blu-rayを再生したい
Xbox One (X or S)を選びましょう。
現行のゲーム機でUHD Blu-rayに対応しているのはXbox Oneのみです。
Xbox OneにはXとSの2つのラインナップがありますが、UHD Blu-rayの再生能力に関してはどちらも同じです。
さらにXbox Oneはドルビーアトモスにも対応しているため、スピーカーも揃えれば臨場感のある音響体験も可能になります。ここまでくると映画鑑賞用としても十分なスペックと言えます。
動画配信サービスを使いたい
動画配信サービスを利用する場合はPS4 Pro(こちらもPS5は要チェックになります)を選びましょう。
Xbox OneでもNetflixやAmazon Prime Videoを視聴可能ですが、PS4ではそれに加えてHuluやU-NEXT、DAZNなどが視聴可能です。さらにPS4 Proであれば4K配信も視聴可能ですから、思う存分動画配信サービスを堪能することが出来ます。
総合的おすすめゲーム機
ここまで目的別におすすめを紹介してきましたが、決めきれないという方もいるかと思います。
そういった方へ上記から優先順位を挙げると…
PS4 (Pro)>Nintendo Switch>Xbox One X>Xbox One S
です。
とにかく高性能ということに関してはXbox One Xに軍配が上がるのですが、マルチタイトルが増えているとはいえ、どうしても国内向けソフトのラインナップに不安が残ります。
今後も日本市場においてはPS4が優遇され続けるであろうことは予想が出来ますから、多くの選択肢を残すという意味ではPS4を一番優先すべきかと思います。なお、PS4 Proに関しては4Kモニターを持っているのであれば是非検討してみてください。
※2020年末に発売予定となっているプレイステーション5は4の性能を上回る破壊力がありますので要注目です。
Xbox OneはXの高性能であるという点を検討材料にしているため、Xbox One Sの優先順位は低くなっています。
Nintendo SwitchとPS4はソフトラインナップの傾向がかなり違うため比べにくいのですが、全体的にカジュアルなラインナップのNintendo Switchに比べPS4の方がオールジャンル揃っていてソフトの本数も多いため、PS4の優先順位を1番にしています。
ちなみに今回は家庭用ゲーム機の中からおすすめを紹介しているため省いていますが、高性能なパソコンであれば高画質で遊べて、UHD Blu-rayを再生可能で、動画配信サービスも使えて、ソフトラインナップも最多です。
持ち運べはしないため、そこはNintendo Switchでカバーするとなると、ゲーミングPCとNintendo Switchで全ての需要をカバー出来るかもしれません。
少し脱線しましたが、ゲーム機選びで後悔しないためにも、自分にとって魅力に感じる点はどこなのか一度考えてみた上でハードウェアを決定されるとよいと思います。また、自分がまだプレイしていないゲームの中にも面白いゲームは世の中に無数にありますので、タイトルを軸にハードを決定されるにせよ、アンテナを広く持っているとより楽しいゲームに巡り合えるのではないでしょうか。