横浜でのIR開発に意欲的な香港のメルコリゾーツ&エンターテインメントは、ブルームバーグのTVインタビューで、中国中流階級に注力した事業戦略が上手くいっていると強調し、今後の最優先事項は横浜でのIR事業免許への入札であると述べた。agbが5日伝えた。
メルコリゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、地元の市場が衰退しつつある時期に会社の収益性が向上していることは、メルコの戦略が機能している証拠であると主張した。
「富裕層を誘客するジャンケットビジネスよりも、新興の中国中流階級に注力する戦略をここ10〜15年間は採用しているが、これが功を奏しています。市場が低迷する中、我々は記録的な業績を納めています。また、マカオがグレーターベイエリアに統合されたことに加え、何年にもわたる大規模なインフラプロジェクトが実を結ぼうとしているため、将来を楽観的に見ている。自律的成長に今後も注力してきます。横浜IRへのライセンス入札は最優先事項です」
メルコリゾーツが10月30日に発表した第3四半期(7〜9月)の営業総収入は、前年同期16%増の14億4000万米ドル(約1565億5000万円)、営業利益は同104%増の1億7520万米ドル、調整後EBITDAは同39%増の4億1820万米ドル、純利益は8320万米ドルだった。
同社は今年9月、横浜がIR誘致の方針を固めたのを受け、日本でのIR実現に向けて「横浜ファースト」戦略を発表。横浜の利便性の高い立地、充実した通信システム、活気などを開発候補地としての理由に挙げた。同時に、大阪府市の「事業構想公募への参加」は中止した。