2020年09月23日

「ギャンブル依存症は排除できる」 和歌山県知事がIR誘致推進の姿勢を強調

カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を反対する声には、ギャンブル依存症の問題を指摘する声が多いが、和歌山県の仁坂吉伸知事は、県議会定例会で「カジノに起因するギャンブル依存症は排除できる」との考えを示し、改めて誘致推進の姿勢を見せた。わかやま新報が11日伝えた
10日の予算特別委員会の質疑では、秋元衆院議員が逮捕された汚職事件やギャンブル依存症への懸念から、IR誘致の手続きを止めるよう求めた質問があった。これに対し仁坂知事は、IR汚職について、汚職の追及や排除は徹底的にやるべきと答えた。一方で、公共事業としての誘致を止めることは別問題だと述べた。

「カジノが高収益を上げることはギャンブル依存症を必ず伴い、県の依存症対策と矛盾する」との指摘に対しては、国の対策に加え、県独自の取り組みとして、依存症専門対策員の配置や、利用上限額を設定するチャージ式のIRカードの導入といった施策を挙げ、「論理的にはカジノに起因するギャンブル依存症は排除できると考えている」と強調した。

和歌山県では住民らが反対組織「ストップ!カジノ和歌山の会」を2月に発足させている。参加者は「一攫千金は夢のまた夢。カジノは〝麻薬〟で生活をだめにする」と誘致反対を訴えた。市の有権者の1割にあたる3万5000人を目標に、カジノ誘致中止を求める署名を集める計画だ。

和歌山県は実施方針案で目指しているIRについて、「多様なマリンアクティビティとも連携することで、海洋リゾートの魅力を存分に発揮し、都市部では体験できない自然志向の楽しみと癒やしを提供」するものとしている。また、関西圏、伊勢湾、紀伊半島、四国圏の観光資源をつなぎ、巡礼や食文化といったストーリー性を持つ新たな観光街道を形成を目指すという。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。