2024年04月25日

インペリアルパシフィックが業績下方修正、カジノ収益は前年比6割減

子会社を通じてサイパンと北マリアナ諸島でカジノ含む統合型リゾート施設(IR)を運営するインペリアルパシフィックインターナショナル(Imperial Pacific International、IPI)は、香港証券取引所への提出で、2019年通年の業績にはより大きな金銭的損失が含まれるとの業績の下方修正を行った。AGBGGRAsiaが11日伝えた。

注記で「現在取締役会で入手可能な情報に基づいて、当グループは、2019年12月31日までの年度の純損失が、2018年の同期間と比較して、増加すると予測しています。純損失は主に総収益および粗利益の大幅な減少と売上債権の減損に起因するものです」と記している。

IPIの2017年の利益は約6億3750万香港ドルで、2018年は約29億7000万香港ドル(約395億円)の純損失を出している。IPIの2018年のグループ全体の収益は32億5000万香港ドルで、前年より58.2%減少している。2019年の VIPの総ゲーム収益(インペリアルパシフィックのカジノ事業の大部分を占める)は、前​​年比60.4%減の29億1000万香港ドルだった。

8月に発表した中間報告書によると、IPIは2019年の最初の6カ月間で18億8000万香港ドルの純損失を出している。この期間のゲーム収益は前年同期比で82.5%の減少だった。

業績の下方修正は、北マリアナ諸島 コモンウェルス・カジノ委員会(CNMI Commonwealth Casino Commission)のコミッショナーであるアルバロ・サントス氏が、IPIの不透明な財務報告について不満を述べたため提出された。
「IPI CNMIは情報のために香港IPIに翻弄されており、カジノ委員会は常に暗闇の中にいます」と同氏は述べた。

「透明性は彼らの非常に大きな弱点の1つであり、過去6年間で委員会にとって最も論争の的になっている分野の1つです。正しい情報を得られていません。そして、もし彼らが情報を提供すれば、しばしば彼らが私たちに提供したいと思う情報を提出してくるのです」

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