フェイスブック傘下のOculusが、PCヘドセットの「Rift S」でも「Oculus Quest」と同様にハンドトラッキング機能をリリースする可能性がある。Oculusは現在、先週リリースされた「Quest」のハンドトラッキング機能のィードバックを待っているという。Road to VRが伝えた。
Oculusは、Questのハンドトラッキング機能を早期ユーザー向けのものとしてリリースした。ホーム空間や、Oculusブラウザー、Oculus TVなどのファーストパーティアプリに対応し、コントローラーを使わずに直感的に操作ができる。ハンドトラッキングの本格的な機能の追加は2020年に入ってからになるとしていた。
Road to VRがOculusの広報担当に聞いた話によると、Questからのフィードバックを聞き、他のデバイス(Rift Sなど)にもたらされる技術的課題を評価しているという。ハンドトラッキングの利便性を考えると、Rift Sにも導入する準備ができていないのは驚きだが、Rift Sよりもカジュアルなアプリ(メディア表示、ウェブブラウジング、ソーシャルVRなど)を使うQuestの方に、最初にハンドトラッキングが導入されたのは理にかなっていると指摘している。
Oculus Rift Sの公式フィードバックページを見ると、Rift Sでのハンドトラッキングに対する需要の高さが見えてくる。「Rift Sのオプティカルハンドトラッキング」は、1700以上のユーザーが投票している主要な提案となっている。Questのハンドトラッキングが最初に明らかになった9月末に提出された提案には、次のように書かれている。
「Questと共に、Rift Sもオプティカルハンドトラッキングをできるようにしてください。両ヘッドセット間のパリティは高い優先事項であるべきです。現在、どちらも明確なコミットメントはありません。深刻な技術的理由がない限り、Rift Sユーザーを除外すべきではありません」
Rift Sにもハンドトラッキング機能が追加されれば、ハンドトラッキングを使ったVRアプリを設計したいデベロッパーにも朗報となるだろう。