2020年10月26日

全国高校eスポーツ選手権とは?

2018年はeスポーツ”元年と呼ばれ、eスポーツの存在がゲームファン以外にも知られるようになりました。そして昨年、2019年は日本国内でも大小様々なeスポーツ大会が開催されました。

その一方で、賞金問題を筆頭に、プロライセンス問題、資金不足によるチームの解散、運営側のミスによる大会トラブルなど、純粋な競技以外の諸問題も浮き彫りとなっています。但し、これらの出来事はまだまだルールなどが整備されていない状況では十分に起こり得ることで、むしろ様々な課題を解消しつつ前進しているというようにも感じます。

ここではそのeスポーツの中でも既に人気を集め、かつ将来的にも期待されているイベントである高校生を対象とした「全国高校eスポーツ選手権」と、大会がどのようなものなのかをご紹介していきます。

全国高校eスポーツ選手権とは

全国高校eスポーツ選手権は文字通り高校生年代が参加する大会で、以下の条件を満たす人が大会に参加することができます。なお日本国籍の人だけではなく、外国人留学生も含んでいるのが特徴です。

全国学生スポーツ支援に長い歴史と実績を持つ毎日新聞社と、ゲーミングPCを展開するサードウェーブが協力しあい、eスポーツを楽しむ高校生を支援するために開催しているeスポーツの大会です。

参加資格

大会の参加資格は以下の通りです。

①日本国内に在住する高校生
高校とは、全日制高校、定時制高校、多部制高校、単位制高校、通信制高校、高等専門学校、高等専修学校、専門学校 高等課程、インターナショナルスクール、のことを指します。

②日本在住の外国人留学生

③対象年齢は満16歳~満19歳(該当誕生日2000年4月2日~2004年4月1日)

④オンライン予選とオフライン決勝大会に全日程参加できること

⑤同じ高校からチームを組んで参加できること

⑥チームキャプテンとスターティングメンバー選手の内1名は、日本語で円滑にコミュニケーションが取れること

過去に行われた大会

全国高校eスポーツ選手権は過去2回開催されており、第3回の開催も決定しています。

第1回大会

第1回大会は2018年、全国から153チームが出場し、数々の熱戦を繰り広げました。「ロケットリーグ」部門と「リーグ・オブ・レジェンド」部門の2種目で、同じ高校に通う生徒同士でチームを結成し、「ロケットリーグ」部門には60チーム、「リーグ・オブ・レジェンド」部門には93チームがエントリーしました。

第2回大会

第2回は2019年12月28、29日に開催され、第1回よりも参加チームが大幅に増えました。全国高校eスポーツ選手権ならではの取り組みとして、閉会式後に流されるエンディング映像があります。これは主催のサードウェーブのeスポーツ推進部と、大会運営を担当するE5 esports worksが主導となって第1回から行なわれている取り組みでもあり、大会の感動をより盛り上げる取り組みとして好評です。

第2回大会から、新たに後援団体として一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟(JHSEF)が付いています。JHSEFは、2019年11月に毎日新聞社とサードウェーブが中心となる形で設立された高校生eスポーツに特化した団体です。

JHSEFの存在は高校生のeスポーツを統括する団体として、今後プロを目指す学生eスポーツアスリートや、学生達を預かる学校にとって注目すべき団体でしょう。

強豪校紹介

過去大会で優勝を果たした強豪チームをご紹介します。
第1回大会優勝「東京学芸大学附属国際中等教育学校 ISS GAMING」
第1回大会ではオンラインでの予選大会を行い、勝ち上がった以下の4チームによって高校No.1の座が争われました。

横浜市立南高等学校(神奈川)「The Grateful Feed」
N高等学校 心斎橋(大阪)「KDG N1」
岡山県共生高等学校(岡山)「eスポーツ部」
東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京)「ISS GAMING」

4チームの争いを勝ち抜き、リーグ・オブ・レジェンド部門の初代チャンピオンとなったのは「ISS GAMING」でした。
第2回大会優勝「沖縄県角川ドワンゴ学園N高 KDG N1」
「第2回全国高校eスポーツ選手権」の「リーグ・オブ・レジェンド」部門決勝大会は、沖縄県角川ドワンゴ学園N高のチーム「KDG N1」の優勝で幕を閉じました。

準決勝を勝ち上がったのは、Yuki飯食べ隊とKDG N1でした。決勝戦、終盤の流れを決定づけたのは、KDG N1のエース・まりも選手による、回避困難な技をかわし、集団戦を制したスーパープレイでした。KDG N1はこの勢いに乗って全国119チームの頂点に輝きました。

eスポーツが部活の主役になる日も

日本では世界に比べてまだまだ普及段階にあるeスポーツですが、高校生という若年層を対象としたこのような大会があることが今後の普及の加速になることを予想させます。若い世代がどんどん新しいことにチャレンジしていくことは大人に対しても刺激を与えるでしょう。

また、本大会は高校野球を支援している毎日新聞社が後援となっている点からも大きな露出が期待できます。大会が年を追うごとに大きくなっていけばいつか甲子園に並ぶコンテンツに成長しても不思議ではありません。

これまで長年、高校生はスポーツや文化の部活動が当たり前に行われてきたように、これからはeスポーツ大会に出場するチームが学校に1つはあるのが当たり前になっていくのかもしれません。

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