ダウンタウン・ラスベガスにあるサーカ・ホテル&カジノのオーナーを装い、同カジノの従業員から合計117万ドルもの支払いを引き出した男が、10万ドル以上の窃盗の罪で訴えられた。USA TODAYが伝えた。
カジノのケージスーパーバイザーが警察に話したところによれば、ホテルのオーナーを名乗る男が、消防部門の火災対策装置の緊急支払いとして32万ドルを引き出すよう指示した。男はその後、従業員に対してホテルに戻るよう言い、二度にわたり現金を持ってくるよう要求した。合計金額は117万ドルとなった。警察の報告によれば、この従業員は、その内二度の支払いはホテルオーナーの弁護士だと紹介された人物に渡した。
警察は、会合場所であるIHOPレストランからの映像証拠を用いて一台の車を特定し、23歳のエリック・グティエレス氏容疑者が伯母と一緒に住んでいると思われる住所を見つけ出した。警察がその場にいるとき、SUVに乗った男性が現れ、住居に入ってバックパックを持って出てきた。警察はその車の捜索令状を取り、グティエレスともう一人の男を拘束した。車には現金は見つからなかった。
同時に行われた家宅捜索では、グティエレス氏の身分証明書と、「Circa」と書かれた束になった「大量の米通貨」、合計84万9900ドルが発見された。
ケージスーパーバイザーは、現金を2回渡した人物はグティエレス氏であると警察に証言。警察はその後、6月18日にジムでグティエレス氏を逮捕した。初回の現金配達を受け取った人物の正体については、警察はまだ捜査中だ。