2020年09月28日

フェイスブックのARグラス、メインストリームになるまであと10年

AR glass

フェイスブックのチーフVRリサーチャーは、フェイスブックが次世代のVRを提供する会社になるという信念を明らかにした。 また、The Informationによるインタビューでは、ARグラスが幅広く一般に浸透するには10年はかかる可能性があると述べた。UPLOAD VRが伝えた。

ARグラスが数年後には一般的になると予想する人もいるが、フェイスブックのチーフVRリサーチャーであるマイケル・アブラッシュ氏によると、有力なARグラスは5年後に発売され、今から10年後の2030年にならないと「iphoneの時点」に届かないだろうと主張した。現在は「ブラックベリーの段階」にあるという。

ARグラスの一般化に時間がかかるのは、新しいディスプレイテクノロジー、トラッキングシステムやプロセッシングを軽量のメガネに収めることが困難であるためだ。また、1日中もつバッテリーを準備するのも難しい。このような新しいディスプレイテクノロジーでは、ほとんどの実際の光を透過させながら、不透明に近い人工画像を表示する必要がある。

しかし、アブラッシュ氏によると、「最も難しい部分」は、適切な入力システムを開発することだ。コントローラーを携帯し複雑な入力をすることは非実用的で不格好でもある。また、人々が音声コマンドを人前で使用したり、手を振ったりすることはほとんどありえないという。ARグラスがメインストリーム化するのはテクノロジーが「iPhoneの時点」に到達するのを待つ必要がある。

The Informationの記事で、アブラッシュは以下のように述べている。
「長い目で見れば、本当に望むのは、あなたの脳があなたの知覚と連携するように機能するインターフェースです。 『OK、この人の声を聞きたい』と言うのではなく、騒がしい環境にいるとき、ARグラスが騒がしいことを検出し、話し相手が誰であるかを推測し、そのシグナルを取り出します。私がより良く見えるようにARグラスが光線を集めているという事実について考える以上に、それが起こったことをあなたは知りさえしないという状況です」

最終的に、これらの技術的障壁が解決されると、アブラッシュ氏や他の企業は、ARグラスがスマートフォンに取って代わることを期待している。しかし、これは2030年、あるいは2040年になるまで起こりえないという。

VRへの大規模投資

過去数年にわたり、フェイスブックはVRを真の次世代に進化させるために必要なテクノロジーに関する深い研究を明らかにしてきた。これには、バリフォーカルディスプレイ、コンパクトな広視野レンズ、アイトラッキング、表情トラッキング、フォトリアリスティックアバター、ハプティックグローブ、AIベースの中心窩レンダリング、ルームのメッシュ化とリコンストラクション、ワイヤレスビデオ伝送などの研究が含まれる。

VR領域での競争について尋ねられると、アブラッシュ氏は、フェイスブックは他のどの会社よりも多大な投資をしており、真の次世代VRは彼のチームから出てくることを疑っていないと答えた。

「実際、マークザッカーバーグCEOとVRに対するフェイスブックの強いコミットメントと信念に非常に感銘を受けました。いつかARが電話に取って代わることを誰もが考えています。しかし、VRはARと同じくらい重要になると思います。電話はARに置き換えられるでしょうし、パーソナルコンピューターはVRに置き換えられるでしょう

公開されているデータによると、フェイスブックが現在PC VR市場の約50%を支配しており、同社が現在、スタンドアロンVR領域で深刻な競争に直面していないことを示している。 マーク・ザッカーバーグCEOによると、同社はOculus Questsを製造すると、できるだけ早く販売している。

フェイスブックは昨年12月、23年発表予定のARグラスを駆動させる独自OSを開発していると伝えられている

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。