2020年09月28日

Dota 2は死んだ? 12月のプレーヤー数が歴史的低水準の38万人に

esports

Steamでのゲームプレーヤー数をカウントするSteam Chartsによると、2019年12月のDota 2のプレイヤー数は平均38万4179人、ピーク時では68万5165人だった。2014年1月からの月間の集計で最も低い数字となった。特に2019年後期は、前月割れをする月が4カ月間もあった。

6日付のWINによると、2019年は当初、Dota 2にとって変革の年だった。Dota 2は2016年2月にプレイヤー数が平均で約71万人と最高になり、2017年と2018年はなだらかに縮小していった。しかし、2019年初頭に「Dota Auto Chess」がリリースされたことにより、プレイヤー数は急増した。この非常に人気のあるユーザー作成のゲームモードは、何万人もファンをゲームに引き付け、プレイヤーベースが約30%も上昇した。

しかし、夏に入るとユーザーは急速に減少していった。 原因は「Dota Auto Chess」の開発元であるDrodo Studioが独自のゲームのスタンドアロンバージョンをリリースし、Dota 2の開発元であるValveは「Dota Underlords」というタイトルのスピンオフを発表し、Riot Gamesはリーグ・オブ・レジェンド(League Of Legends、LoL)に新しいゲームモード「チームファイトタクティクス(Teamfight Tactics、TFT)」を追加したため、プレーヤーが新しいゲームへ移動したからだ。The International 2019を取り巻くゲームへの関心の高まりは、これらによるプレイヤー数の大幅減少をわずかに相殺したに過ぎなかった。それでも12月は伝統的にゲームがプレイされる傾向にある月のため、プレーヤーのDota 2離れは決定的に何が原因か不明である。

Dota 2は死んだのか?

Dota 2のプレイヤーベースの減少は、シーンの全体的な状態を考えると、驚くに値する。Valveは、Dota 2の計画に関してはるかに透明性が高く、ファンに好評を博している。プロシーンにおいては、Midas Mode 2.0やONE Esports Dota 2 World Pro Invitational Singaporeなどのイベントのおかげで、活動が活発になっている。そして、大規模なアップデート「Outlanders Update」により多くの新しいゲームプレイ機能を導入したことで、Dota 2のゲーム自体が新鮮で新しいものとなった。それでもプレーヤーを取り戻せないことに関し、ファンはリーグ・オブ・レジェンドの開発元Riot Gamesが上手くやっていることを参考にすべきと指摘する人もいる。

Riot Gamesは、漫画本やバイラルミュージックビデオなどでプレイヤーを魅了したが、Valveは熱心でないプレイヤーに対しほとんど策を講じてこなかった。リーグ・オブ・レジェンドは、Riot Gamesが運営する地域リーグのおかげで強力なグローバルプレーヤーベースを享受しているが、Dota 2のプロシーンは、ValveがThe Internationalを運営する以外は、運命の気まぐれに任されている。他のほとんどの人気のあるeスポーツタイトルには、定期的な季節のイベントがあるが、Valveが投資した労力は、過去数年に比べて大幅に少なくなっている。

これに加えて、「Artifact」や「Dota Underlords」などのスピンオフタイトルが、Dota 2のプレイヤーを食っていたり、「Half-Life:Alyx」の開発に重点を置いてDota 2を後回しにしたりといった問題があるかもしれない。新しいファンを自家製ゲームに引き付けることに関して、Valveは熱意を失ってしまったのだろうか。

Dota 2は、伝統的に毎年第1四半期に盛り上がりを見せる傾向にある。Dota 2が春までに巻き返しを見せるか見守り、Valveは積極的な動きを始める必要があるかもしれない。

シェアする
Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。