2019年12月09日

Googleのクラウドゲームサービス「STADIA」とは

Googleが提供するクラウドゲームサービス「STADIA」が2019年11月19日に米国と欧州の14ヶ国(日本は含まれない)で開始されました。
これまで長らく多くのサービスが登場してきたクラウドゲームですが、今回発表されたSTADIAは本命と言っても過言ではない期待を背負っています。

サービスを開始したとはいえまだまだ使えない機能も多く、未知な部分も多くあります。この記事では現段階で分かっていること、アナウンスされていることをもとにSTADIAについて紹介いたします。

STADIAの概要

STADIAの概要

STADIAはまだサービスが開始したばかりでテストに近いもので本格的なサービスは2020年に始まるとアナウンスされており、現状日本でのサービスが開始される時期は明示されていません。
現時点で発表されている内容で言えばStadiaはGoogle Chromeが使える環境であれば、パソコン、タブレット、スマホと端末は選ばず、Chromecastという機器を使うことでテレビでも遊ぶことが出来ます。ローンチ時点では月額9.99ドルの「Stadia Pro」プランのみですが、2020年には月額無料の「Stadia Base」も開始予定です。この2つのプランの違いは以下の通りです。

Stadia Pro:月額料金だけで遊べる無料ラインナップがあり、購入する際にも割引を受けることが出来ます。配信規格は4KHDR/60fps/5.1chサラウンドサウンドに対応しています。
Stadia Base:サービス自体は無料ですが無料ラインナップは無くソフトは購入する事になります。なお配信規格は1080p/60fps/2chステレオサウンドまでになります。

なおStadiaの現状の最高画質は4K/60fpsですが、将来的には8K/120fpsに達すると予想されています。またPS4やXBOXなどの既存のコントローラーの使用に関しては、Wi-Fi接続出来る専用コントローラーが用意されています。

STADIAが期待される理由

STADIAが期待されている理由

クラウドゲームの重要な問題点として通信遅延があります。
今までのクラウドゲームサービスではやはり遅延の問題点が解決出来ず、快適なプレイ環境を提供出来なったために普及に至らないというケースが多くあります。

この点、Googleであれば世界中に巨大なデータセンターをすでに持っているということが大きな強みになります。

遅延はデータセンターとの物理的な距離にも影響されますから、データセンターがある国が多ければ多いほど、安定して広範囲にサービスを提供出来ます。
日本でもGoogleが千葉にてデータセンター建設用地を購入したという発表がありました。

また、処理性能に関しても大きな期待を集めています。
Googleの発表では1インスタンス(割り当てられる処理装置の単位)あたりの処理性能がPS4 proとXbox One Xを足したよりも高く、1人のユーザーに対して複数インスタンスを割り当てることも可能だということです。

そうであれば処理による遅延も少なく、データセンターの件と合わせてかつてないほどの低遅延を実現出来ると期待されています。

STADIAの特徴

STADIAの特徴

専用コントローラー

STADIA専用コントローラーにはボタン一つでYouTube配信が出来る「Shareボタン」と、今プレイしているゲームの攻略情報などを教えてくれる「Googleアシスタントボタン」があります。

「Shareボタン」に近いものはPS4などでもありますが、ゲームの処理と配信の処理をPS4で行うため、どうしても重くなりがちです。
その点STADIAでは必要であれば配信用に別のサーバが割り当てられるため、処理落ちなどの懸念がありません。

「Googleアシスタントボタン」は面白い機能です。
ボタンを押すことで現在プレイしている場面に役立つ動画をYouTubeで検索してくれます。
攻略だけでなく、やり込む際にもみんながどんなプレイをしているのかをすぐ検索出来るのはなかなかに画期的です。

State Share

ゲームの進行状況をURL化して公開することで、他のユーザーが同じ状況から始められる機能です。
偶然起きたピンチな状況をURL化して、他のユーザーへ挑戦状のように公開するなどの遊び方が想定出来ます。
まだ確かではありませんが、こういったことが出来るのであればオンラインの先の友人に難しいところを代わりにプレイしてもらうといったことも可能かもしれません。

Crowd Play

マルチプレイ対応のゲームのライブ配信中に、その動画を見ている他のユーザーがすぐにそのゲームプレイに参加することが出来る機能です。
YouTubeでお気に入りの配信者の動画を見ている時に、気軽にその配信者と協力もしくは対戦プレイが出来ます。
機能のONOFFはもちろん配信者が管理出来ます。

Stream Connect

オンラインマルチプレイでは他のメンバーの画面がどうなっているのかは見えませんが、STADIAでは昔のローカルマルチプレイのようにオンラインマルチプレイでも画面を並べて表示することが出来ます。
これにボイスチャットも併用すれば、子供の頃のように部屋に集まってゲームをやっていた感覚がオンラインでも味わえるかもしれません。

STADIAの実際の評判

先日始まったばかりで日本では体験出来ませんが、いくつか実際に体験した方の批評がネット上でも出てきています。

それぞれのネット環境にもゲーム体験が大きく左右されるため一概には言えませんが、推奨環境においても家庭用ゲーム機と比べるとわずかな遅延は発生しているとのことです。
また、画質においても4Kストリーミングが4Kに達しているかどうか怪しいと評されています。

ただ、クラウドゲームという性質上家庭用ゲーム機と全く同等というのは難しく、その点を考慮すればかなりの高品質を実現しているとも評されています。

いずれにしろまだサービスは不完全だという印象は共通のようで、実際にまだ使えない機能が多数存在しています。
本格サービスは2020年からとアナウンスされていますから、そのころには多くの機能が使えるようになっているはずです。

また、料金やラインナップという点でも問題があります。
月額プランでも無料配信は少なく、割引はあるとはいえ基本的にはソフトを購入する必要があります。
結果的にはクラウドゲームだからといって特に安いわけではありません。

ところが現状としてはSTADIAでないと遊べないソフトは1本のみで、他のソフトは少し古いものばかりです。
これではいくら手軽に遊べても、あえてSTADIAで遊ぶという選択肢の優位性はありません。

とはいえYouTubeとの連携機能は興味深いものばかりで、他のクラウドゲームサービスがなかなか解決出来ない問題のいくつかは解決しつつあります。
Googleは今までもまだ機能が十分ではないサービスをリリースし、運営しながら改良していくという方針をとってきました。

今回のSTADIAに関してもそういった方針で始めたのではないかと言われています。
現状、満足出来るサービスとは言い難いものの、今後の改良に期待しながら(その分打ち切られたサービスも多くありますが)日本でのサービス開始を待ちましょう。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。