バーンスタイン・リサーチは29日、7月1日に営業再開されるシンガポールのカジノの総ゲーム収益(GGR)が、コロナウイルスの流行前の2019年の水準に戻るには、2023年までかかるとの見通しを発表した。Asia Gaming Briefが29日伝えた。
「シンガポールはマカオよりも地元の人々の市場が大きい」としながらも、「シンガポールはフライインビジネスやマレーシアからの国境を越えるビジネスに依存しているため、立ち上げには時間がかかるだろう」と指摘。スロットで遊ぶのは地元の人が大半を占めているが、マステーブルやVIPは外国人がほとんどだ。
その結果、国際的な旅行規制、特に航空便の制限が長引いているため、シンガポールのカジノ市場はしばらくの間低迷することになるという。
全体として、2020年のGGRは2019年の水準から59%減少し、2021年のGGRでさえも2019年から13%減少すると予測している。
バーンスタインはまた、マリーナベイ・サンズがリゾート・ワールド・セントーサを上回る市場シェアを維持する可能性が高いと述べた。