2020年07月06日

韓国の現代自動車、車両設計の品質評価にVR導入 開発コストの削減へ

自動車 VR

韓国の現代自動車は18日、新しいVR設計評価システムを発表した。車両設計の品質評価と開発検証プロセスにVRを導入することで、開発時間やコストの削減につなげる。The Korea Timesが同日伝えた。

今回発表されたVR設計評価システムでは、VRヘッドセットにより、設計者やエンジニアの位置と動きを検出・追跡する36個のモーショントラッキングセンサーを使用して、開発シミュレーションに仮想的に参加できる。最大で20人を同時にサポートし、これまでにないクロスチームコラボレーションを実現する。そのため、開発プロセスの初期段階で、かつては物理的に不可能だった方法で、多数の設計コンセプトをより効率的にレビューできるようになった。

このシステムでは、ユーザーがドア、トランクリッド、ミラーなどのさまざまなコンポーネントの動作をシュミレーションするとともに、内装と外装のデザイン要素、照明、色、素材の確認もできる。

また、高速道路、都市道路、丘、トンネル、低照度条件などのさまざまなシミュレーション環境で、車両を仮想的にテストできるため、安全技術の開発を加速させられるという。

この新しいVR技術は、現代自動車が今年3月に150億ウォン(約14億1000万円)を南陽研究開発(R&D)センターに投資したものの一部だ。R&Dや生産前段階全体で仮想開発プロセスを実装することにより、同社は車両開発時間を20%、年間開発コストを15%それぞれ削減でき、収益性を高められると予測している。

現代自動車と関連子会社の起亜自動車は、このVRテクノロジーを、製造、設計、製品計画プロセスにも利用拡大するとともに、インドなど海外のデザインセンターと国を跨いだリアルタイムの協業をしていく計画だ。

現代自動車グループのR&D部門責任者であるアルバート・ビアマン氏は、次のように述べた。「仮想開発プロセスは、顧客のニーズに迅速に対応し、自動車産業内のパラダイムシフトに迅速に対応するために必要なステップです。強化された仮想プロセスにより、品質と収益性を高め、最終的には研究開発への投資を増やし、将来のモビリティの競争力を確保します」

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。