フェイスブックは、英国のARディスプレイメーカーであるPlesseyと、マイクロLEDディスプレイ供給に関する独占契約を締結した。フェイスブックは初のARヘッドセットのリリースに向けて重要な一歩を踏み出している。ROAD to VRが30日伝えた。
Plesseyはプレスリリースで次のように述べている。
「私たちは、人々を中心とした次世代コンピューティングのプラットフォームというフェイスブックのビジョンを達成するために協力することを決めました 。新たな商業契約の下、当社のLED製造事業は、フェイスブックがAR/VR空間で使用する可能性のある新技術を試作し、開発するのを支援することに専念いたします」
The informationによる報告書は、問題に精通した2人の言葉を引用して、アップルがPlesseyを買収することに興味を持っていたと主張している。しかし、フェイスブックは完全な買収を追求しないという選択をし、代わりに独占的なライセンス契約を選んだ。これはプロセスを遅延させる「厳しい規制の精査」をされる可能性を避けるためだったという。
商業契約は、数年の間にARディスプレイをフェイスブックに供給すると言われている。
フェイスブックは最近、スペース・テクノロジーズを買収した。スペース・テクノロジーズはロンドンに拠点を置くスタートアップで、GPSよりも正確に任意のカメラデバイスの位置を決定するコンピュータビジョンベースの測位システムを構築することに特化している。
Plessey社のmicroLEDディスプレイは、非常に高密度なRGBピクセルアレイと高性能CMOSバックプレーンを組み合わせて、ARやVRヘッドセット用の「非常に高輝度、低消費電力、高フレームレートのイメージソース」と呼ばれるものを生成すると言われている。
スマートグラスやARヘッドセットのメーカーであるVuzixは、昨年Plesseyと同様の契約を結んでおり、当時は、赤、緑、青の光源を持つ既存のAR光学系を、微細光学素子を内蔵した単一の自発光ディスプレイに置き換えることで簡素化すると言われていた。今回の契約では、それを実現するための技術を開発することになった。当時、Vuzix社の契約では、Plessey社のディスプレイを使用してヘッドセットの小型軽量化を図っていた。