米国のカジノ含む統合型リゾート(IR)事業者ラスベガス・サンズの会長兼CEOであるシェルドン・アデルソン氏が11日の夜、米国カリフォルニア州マリブの自宅で、87 歳で亡くなったことがわかった。癌の一種である非ホジキンリンパ腫の合併症が原因だった。GGR Asiaが伝えた。
アデルソン氏が起業したラスベガス・サンズは、マカオのカジノ事業者サンズ・チャイナの親会社であり、また、子会社を通じてシンガポールのIR施設マリーナ・ベイ・サンズを運営している。マカオ市場には、コタイストリップにヴェネチアンマカオ、パリジャンマカオ、ロンドナーマカオといったテーマ別リゾートがある。
ラスベガス・サンズは次のように述べている。
「パンデミックが日常生活に支障をきたし、ビジネスに劇的な影響を与えたとき、アデルソン氏は、世界中のチームメンバーが、勤務先の施設が閉鎖されていても、引き続き全額の給与と医療給付を受け取ることを固く決意しました。彼の寛大さ、優しさ、知性、そして素晴らしいユーモアのセンスに感動した世界中の人々に彼は恋しくなるでしょう。」
葬儀は、妻のミリアム・アデルソン氏の生誕地であるイスラエルで行われ、米国ネバダ州ラスベガスで行われる追悼式の詳細については後日発表するという。
ラスベガス・サンズは横浜市でのIR参入に意欲を示していたが、昨年5月に「他の機会にエネルギーを集中させる時期に」来ているとして、計画を断念している。