米国のカジノ含む統合型リゾート(IR)事業者シーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment)は、コロナウイルスによる営業縮小のため、米国国内の従業員の90%を自宅待機にするを発表した。CalvinAyreが伝えた。
正確な人数は明らかにされていないが、スポークスマンのリチャード・ブルーム氏は、「数万人」の従業員が自宅待機になると述べている。「ネットワーク全体の施設の閉鎖期間が不確実であることを考え、シーザーズは基本的な運営を維持するために必要な最小限の労働力に一時的に移行する」という。
シーザーズは米国国内で6万4000人のスタッフを雇用している。同社が発表した90%という数字に基づくと、約5万7000人が自宅待機になる可能性があることを示唆している。
自宅待機の従業員は雇用は継続されている状態にあり、シーザーズは閉鎖期間の最初の2週間分の給与を支払っている。その後は、自宅待機の従業員は有給休暇を利用すれば追加の給与を受け取ることができる。3月17日から4月30日まで閉鎖されるネバダ州のカジノの従業員の場合、給与は4月3日まで支払われる。
シーザーズのトニー・ロディオCEOは声明で次のように述べた。
「当社の施設の閉鎖に伴い、当社は、財務状況を保護し、お客様と従業員を施設に迎えられるようになったときに営業を再開するため、困難ではありますが必要な措置を講じています。当社は好調な業績でこの危機に突入しましたが、現在行っている措置と合わせて、当社の将来にとって非常に重要なものとなっています」
シーザーズは、自宅待機を発表する最新の主要なカジノ事業者であり、おそらく最も深刻なものだ。サンズとウィン・リゾーツは、給料の支払い期間を延長しながら従業員を自宅待機にする計画を発表した。サンズのオーナーであるシェルドン・アデルソン氏は、カジノが再開するまで従業員に支払いを希望していると述べ、ウィンは5月15日まで従業員に支払いを続けると発表している。