マカオ政府は26日、韓国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、韓国からマカオへの入国対応レベルを引き上げた。韓国からマカオへ入場する全ての韓国人は、14日間の医療検疫を受けることが義務になった。IAGが27日伝えた。
最新の制限は、韓国からの観光客と非居住労働者だけでなく、過去14日間に韓国で過ごし帰国したマカオ住民にも適用される。マカオ政府は24日には、韓国からの訪問者に対し6〜8時間の医療検査と観察期間を実施していたことを考慮すると、対応は急速に厳格化したと言える。
コロナウイルスの症状を示さない観光客は、ポサダ・マリーナ・インファンテ・ホテル (Pousada Marina Infante Hotel)に送られ、14日間の医療監視を受ける。これには5600マカオ・パタカ(約7万7000円)の費用がかかる。ただし、韓国で新型コロナウイルスの感染率が高い地域を訪れていた場合、より厳しい医学的観察を行うため隔離病棟に送られるという。マカオ政府によると、少なくとも5人の韓国人観光客が、新しい要件への協力を拒否しており、中国本土に戻っている。
韓国で確認された感染者数は26日に1260人に達した。感染者数は毎日100人以上増え続けている。これは、感染が確認された患者数が10人で安定しているマカオとは対照的だ。武漢市からの患者のうち7人が完全に回復し、病院から退院している。
先週の20日、マカオのカジノの営業が一部を除き再開されたのに続いて、政府部門の公共サービスや、飲食店や小売などの地元企業も、今週に入り営業を徐々に再開している。マカオ市内での新型コロナウイルスの流行が制御されているためだ。
しかし、パブ、バー、カラオケ、ナイトクラブ、ジムなどの施設は、保健局がリスク評価を続け、集団による集会を回避するためのガイドラインを作成するため、業務の再開はまだ許可されていない。