2020年04月07日

NASA用VRヘッドセットがお披露目、8K解像度で86万円

企業向けにVRヘッドセットを開発しているVRgineersは、米ラスベガスで開催中のCESで、米航空宇宙局(NASA)用のVRグラス「XTAL」の新モデルを発表した。8Kの解像度があり、価格は7890ドル(約86万2000円)だ。UPLOAD VRが8日伝えた

xtal

出所:VRgineersブログ

新しいXTALは、オリジナルのXTALで採用していたデュアル1440p OLEDパネルに替えて、8K LCDディスプレイを採用。視野角は180度ある。また、アイトラッキング機能は、フォービエイテッド・レンダリング(Foveated Rendering)をサポートするようにアップグレードされた。人間の視野は中心のみ高解像度で鮮明で詳細なイメージを見ることができ、周辺では低解像度になりぼやけるようになっている。その中心視野はわずか3度だ。フォービエイテッド・レンダリングは、この人の目の構造と同じように、中心窩(ちゅうしんか)領域のみ高解像度でレンダリングする手法。これにより、レンダリング処理の負担が軽減できるため、XTALが1600万ピクセルを持ち、既存のハイエンドGPUでも引き続き使用できる理由となっている。

ディスプレイ信号をGPUからヘッドセットに実際に伝送するのには、VirtualLink、将来のVRヘッドセット用のUSB-Cシングルケーブル規格、それらが接続するGPU /ラップトップを使用する。 VirtualLinkはまだ消費者市場で採用されていない。

XTALは米空軍でパイロット訓練のためにすでに使用されており、バンス空軍基地では、新しいXTALを使用する計画という。 スイス空軍のF18の元パイロットで、ミラージュテクノロジーズのCEOであるタイメア氏は、XTALの8Kパネルについて次のように述べている。「XTALのフルVRモードで、F18Aを飛行している時に感じた感覚は本当に驚くべきものです。現実にとても近く、私はF18Aの中にいると感じました」

VRgineersはまた、米国海軍と協力して、次世代シミュレーターの開発に加えて、「主要な国家航空機シミュレーター」を開発している。元のXTALと同様に、新しいXTALは、SteamVRやOptiTrackなどのアドオンを介してさまざまな追跡システムをサポートしている。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。