ホームカジノ・IRニュースNY州ナッソー郡、ラスベガス・サンズとカジノ開発の土地リース仮契約締結

NY州ナッソー郡、ラスベガス・サンズとカジノ開発の土地リース仮契約締結

米ラスベガス・サンズは、ニューヨーク州ナッソー郡との間で、ナッソー・ヴェテランズ・メモリアル・コロシアムの敷地での統合型リゾート開発を目指して、99年間の仮リース契約を締結した。これにより、同社はニューヨーク州のカジノライセンスを獲得するための競争が加速しそうだ。YOGONETが伝えた

サンズのロブ・ゴールドスタイン会長兼CEOとナッソー郡のブルース・ブレイクマン執行役員は、ニューヨークで開かれた記者会見で、この契約はサンズがニューヨーク州のカジノライセンスを申請するための第一歩だと述べた。
ナッソー・コロシアムの敷地を確保するには、ナッソー郡議会の19人のメンバーの承認が必要で、5月22日にこの件が議題に上る予定だ。

ゴールドスタイン会長兼CEOによると、40億ドル規模のリゾートを開発する計画で、ナッソー・コロシアムの敷地に4つ星以上のホテル客室や、ナッソー・コロシアムでのライブ音楽の歴史に敬意を払った一流のライブパフォーマンス会場などを構築する。

このほか、リゾートにはセレブリティ・シェフが手がけるレストランや、体験型イベント会場、汎用性のある会議・展示スペースも設ける。さらにカジノゲームや、プロジェクトの面積の10%未満を占める高級デイスパ、プール、さまざまなエンターテインメントプログラムを提供していく。

ブレイクマン執行役員は「カジノによって資金提供される世界クラスのホテルとエンターテインメントセンターを開発する。ナッソー郡での雇用創出、経済発展、減税、安全向上につながると考えている」と語った。

ナッソー郡議会がリース契約を承認すれば、サンズは州の3つのライセンスのうち1つを入札する必要がある。競争は激しくなると予想され、MGMリゾーツ、シーザーズ・エンターテインメント、ウィン・リゾーツなど、ラスベガスおよびネバダ州を拠点とする主要企業が参戦している。

サンズは、郡議会の承認後すぐに年間500万ドルの家賃を支払い始める。ゲームライセンスを取得すると、家賃は1000万ドルに倍増し、承認から60日以内に郡に追加で5400万ドルを提供する。カジノが開業すると、郡には毎年追加で2500万ドルの収益が保証されるようになるという。

郡当局はこのプロジェクトを地域の収益源として推進しているが、多くの利害関係者が開発に反対を示している。その中には、カジノの開発計画に関する「透明性の欠如」を理由にナッソー郡を訴えているホフストラ大学も含まれている。同大学のキャンパスは、提案されているカジノの近くに位置している。

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