2020年07月10日

マカオの4月のGGRはほぼゼロに=JPモルガン・セキュリティーズ

macau

JPモルガン・セキュリティーズ(アジア太平洋)のアナリストは、マカオのカジノのゲーミング収益(GGR)が、4月にほぼゼロになるとの予測を発表した。マカオの主要な収入源であるカジノは、前月に続いて壊滅的な収入減を記録することになり、短期的な運営には不利な状況が続いている。CalvinAyreが2日伝えた

マカオの3月のGGRは前年の20.3%だった。マカオ・ゲーミング検査調整局(DICJ)によると、市は3月は6億5830万ドル(約711億3000万円)を下回る額を取ったに過ぎになった。しかし、これはマカオの2月のGGRが3億5433万ドルとなったのよりも69.4%良い数字だ。しかし、2月のGGRは前年同月比87.8%の減少となっている。

マカオはここ数カ月、コロナウイルス(COVID-19)の影響が出る前から目標を達成できていなかった。これ以上の損失を防ごうとするマカオは苦しい戦いに直面しており、JPモルガンのアナリストは「広東省との国境での規制が解除されるまでは、マカオのGGRがほぼゼロに近い状態であっても驚かないだろう」と述べている。

その国境は通常、マカオへの入国の際に混雑する場所だ。昨年は一日平均約10万8000人の観光客が国境検問所を通過していたが、状況は一変した。この3月29日(日)と30日(月)には、国境警察が対処した訪問者数はそれぞれ230人と270人だった。これを参考にJPモルガンのチームは、「4月は2004年に初めてラスベガス型カジノ(Sands Macao)がオープンして以来、最悪の月になる可能性がある」と付け加えた。

先行きが暗い理由の一つには、マカオへの渡航規制がいつ緩和されるか、あるいは完全に撤廃されるかが不透明なことが挙げられる。マカオの経済は中国本土やその他の国からの観光客で成り立っているため、国境を閉鎖することは地元企業の生き残りを難しくしている。

サンフォード・バーンスタインのアナリストは、JPモルガンのアナリストと同じ見解を示している。彼らは、今年4月のGGRが昨年4月の8%から13%になると予想しており、これは大きな損失であるにもかかわらず、まだゼロよりはマシだとしている。また、「ゲーミングオペレーターや我々が話を聞いたマカオの他の関係者は、回復のタイミング(ビザ状況の改善)について明確な見解を持っていない」と付け加えている。

先週、マカオは中国本土、香港、台湾からの旅行者のための新しい入国要件を実施した。この動きは、市内のコロナウイルスの症例の復活に続いて来ており、他のルールの間では、過去2週間で香港や台湾に旅行しており、これらの3つの場所から来ている人は、マカオに到着したときに2週間の検疫を受ける必要がある。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。