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国際eスポーツ連盟(IESF)とアジアeスポーツ連盟(AESF)は3月31日、eスポーツのさらなる振興を目的に、正式な協力関係を構築することで了解覚書(MOU)に署名した。The Esports Observerなど複数のメディアが伝えた

この覚書は、IESFがアジアにおける唯一のeスポーツ連盟としてAESFを認め、AESFは、IESFを唯一のeスポーツの国際連盟として認めるものだ。また、全ての加盟団体や連盟を一つにまとめる役割を担う。

双方の関係者は、今回の合意が世界的な規模で影響を与えることを期待しており、大陸の他の連盟が、この同盟の一部になることを望んでいる。

IESFのコリン・ウェブスター 会長は、リリースの中でこの合意について次のように述べている。
「IESFと AESFの間の MOU は、eスポーツのための唯一の真の国際連盟としての IESFの立場をさらに強化します。IESFは 2008 年に設立され、今日では最大規模の国際連盟となっており、この分野のリーダーであることが認められています。今回の覚書は、AESF、 IESF共に地位を確固たるものにするものです。両連盟が協力することで、eスポーツの発展と認知度を高めるとともに、より高度な提供と専門性を確保することができます」

AESFがIESFをeスポーツの世界統括団体として認めているとはいえ、同連盟は国際オリンピック委員会(IOC)とはまだ正式なパートナーシップを結んでおらず、おそらくもっと重要なのは、「Dota 2」や「TEKKEN 7」、「eFootball PES」など、第12回世界選手権大会で予定されているゲームのパブリッシャーのいずれともパートナーシップを結んでいないことだ。

昨年12月には、オリンピック界と中国の財閥であるテンセント・ホールディングスの両方の指導者を中心としたグローバル・eスポーツ連盟(the Global E-Sports Federation 、GEF) が設立されたGEFの会長であるクリス・チャン氏は、The Esports Observerに対し、自身の組織は他の団体と競合するものではないと語った。
「我々はIESFや他のいくつかの団体を知っていますが、GEFの理事会に参加している人たちは全員、オリンピック運動やスポーツ業界のリーダーです」