eスポーツ

インドのオンラインゲームの収益は、コロナウイルスのロックダウン期間中に携帯電話の利用が上昇したため、今年は45%増加すると予想されている。このセグメントの中で急成長している分野の1つがeスポーツだ。Inside Asian Gamingが伝えた

KPMGの報告書によると、7月にはオンラインゲームの総ユーザー数が4億人を突破した。カジュアルゲームは依然として市場の最大のセクターであり、今年の収益は360億インドルピー〜390億インドルピー(約508億円〜5億5000万円)と推定されている。しかし、リアルマネーゲームは大きな牽引力を発揮し、今年はこの分野が250億~300億インドルピーに達すると予想されており、うち90%以上がモバイルでのプレイとなっている。

現時点では市場に占める割合は少ないものの、eスポーツは大きな可能性を秘めており、海外からの関心を集めている。

全インドゲーミング連盟(All India Gaming Federation)のローランド・ランダーズ会長は報告書の中で次のように語った。
「eスポーツはカテゴリーとして、インドで大規模な成長を遂げる準備ができている。このことは、インドのプロゲーマー数の増加に牽引されて進化するエコシステムへの海外プレイヤーの関心の高まりとともに、複数のプラットフォームが出現し始めていることからも明らかです。」

インドの人口統計を見てみると、13億人の人口の約半数が25歳以下で、熱心なゲーマーが多い。インド人は2019年に56億個のゲームアプリをダウンロードしており、これは世界的な記録だ。インターネットやスマートフォンの普及率も急速に伸びており、成長を後押ししている。

PUBGモバイルは、インドで圧倒的に人気の高いeスポーツゲームだ。2018年に発売され、発売からわずか1年後の2019年下半期には1300万人以上のデイリーアクティブユーザーを集めることに成功した。報告書では「PUBGの成功により、ゲームのエコシステムは、インドがマネタイズのために熟していることを認識させた。」と指摘している。

インドでeスポーツギャンブルをする際のハードルは、規制の枠組みだ。理論的には、スキルベースのゲームは合法であり、eスポーツはスキルベースのゲームの範疇に入る。しかし、ユーザー数の急増に伴い、規制当局の監視が強化され、最近ではいくつかの州がスキルベースかどうかに関わらず、すべてのゲームの禁止を発表している。