2020年09月29日

フォートナイトEpic VSアップル戦争、アップルの対応がVR/AR、テレビや映画の未来を脅かす

アップルとグーグルが Epic Gamesの超人気ゲーム「フォートナイト」をそれぞれのアプリストアから削除した。その後、フォートナイト開発元Epic Gamesはアップルへの訴訟に踏み切った。昨日、アップルがEpicのMacおよびUnreal Engineビジネスの将来を明示的に脅かした後、フォートナイトの作成者とプラットフォームホルダー間の戦いはレベルアップした。これは、Epicやアップルを超えて、VR、AR、テレビ、映画の開発者に直接的な影響を与える動きだ。

アップルはフォートナイトをiOS App Storeから排除するだけでなく、MacやiOSデバイス上でのUnreal Engineのパフォーマンスを阻害すると書簡で脅している。この言葉をアップルに最も寛大に解釈したい場合でも、アップルはUnreal Engineをそのデバイス上でうまく動作させようとはしないと言っている。またはUnreal Engineがアップルの将来のARやVRの取り組みをサポートすることを可能にすることはない、と。

次世代の没入型デバイスにとって、Unreal Engine の重要性を見過ごしてはいけない。Epic のソフトウェアは現在、ホログラフィック 3D ディスプレイ、巨大な 3D ウィンドウ、AR ヘッドセット、VR ヘッドセット、ゲーム コンソール、映画、連続テレビ番組、さらにはウェザーチャンネルの放送にまでフォトリアリスティックなコンテンツを生成するために使用されている。同社の最新のリアルタイム レイトレーシング デモは、現実と見分けがつかないほどの美しさで、家庭用コンピュータが映画品質の3Dビジュアルを提供できるようにするための準備を整えている。昨日の時点で Epic は、「何百万人もの開発者がソフトウェアの開発に Unreal Engine を利用しており、何億人もの消費者がそのソフトウェアを利用しています」と述べている。

Unreal Engineの開発者全員にMac から手を引くように言うということは、Epic のツールやアプリが今後も機能し、力を増していくであろう Windows PC の採用を促すことを意味する。実際にUnreal Engineの開発者が100万人(または数百万人)いるとしたら驚きだが、Epicの影響を受けたMacからPCへの開発移行は、アップルがFinal Cut Pro XとMac Proを縮小したことで発生した撤退を上回る可能性があり、以前のバージョンに依存していたプロのビデオ編集者を疎外させる可能性がある。

しかし、現実には、アップルのiOSデバイスは、コンテンツ制作の方向性に影響を与えるのに十分な米国と海外の市場シェアを持っている。そのため、一部の開発者は、アップルとそれ以外のすべてのプラットフォームで動作する最低共通分母のソリューションを選ぶことになるだろう。

アップルが 彼らのXRチームによるUnreal EngineへのARKit機能と将来のVR機能のサポート を保留することについて、明示的に言及している。アップルはAR/VRメガネに取り組んでおり、メガネのビジュアルの少なくとも一部にUnreal Engineの電源を供給しようとしていた。アップルのデバイスでフォトリアリスティックなAR/VRコンテンツを表示することができる関係を、第二層のコンテンツ開発ソリューションのために壊すことは、スマートなビジネスとは言えない。

アップルは十分に気持の良いメモで手紙を締めくくり、同社が引き続き開発者プログラムに参加することを望んでいることをEpicに伝えている。アップルはEpicがすべきことは、提案通りにフォートナイトの代替アプリ内課金システムを削除することだと述べている。Epic Gamesとアップルの和解はいつ訪れるのか、今後も動向を伝えていく。

 

出所:Venture Beat

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。