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フォートナイトのメーカーのEpic Gamesは、17億8000万ドル(約1880億円)の資金調達ラウンドを173億ドル(約1兆8270億円)の評価額で実施すると発表しました。同社によると、今回の資金調達には、先に発表されたソニーの2億5000万ドルの投資などの新規資金のほか、従業員の株式保有者からの二次購入も含まれているという。Venture Beatが6日伝えた。

Epic Gamesはフォートナイトの開発者でありパブリッシャーであり、登録プレイヤー数(非アクティブユーザーを含む)は3億5000万人を超えている。また、多くのゲームを作るための基本的なツールセットであるアンリアル・エンジンの開発者でもある。最近では映画やテレビの制作も増えている。

その他の投資家には、Baiillie Gifford、Black Rockが管理するファンドや口座、Fidelity Management & Research Company、Lightspeed Venture Partners、Ontario Teachers’ Pension Plan Board、T. Rowe Price Associatesが管理するファンドや口座、David Tepperなどがある。

既存の投資家であるKKRとSmash Venturesが2018年の投資に追加した。どの程度が会社自体への追加資金で、どの程度が株主(Epicが従業員と特定している)がセカンダリーディールで新たな株主に株式を売却したのかは明らかになっていない。Epicの株主の一人であるEndeavor(ハリウッドの代理店でありUFCのオーナー)は、その株式を売却したと報じられている。

7月にはEpicは、ソニーが170億ドルの事後評価で1.4%の株式を購入したと発表している。Epicは、CEOのティム・スウィーニー氏が引き続き同社の経営権を握っており、普通株式は1種類のみと発言している。

ティム・スウィーニー氏は声明で以下のように語った。
「金融業界のリーダーたちの支援を受けることで、リアルタイム 3D 技術を使った新しいタイプのデジタルエコシステム、何億人もの人々をつなぐサービス、そして公正なビジネスモデルを提供するデジタルストアフロントを構築するための Epic の取り組みが加速します。Epicファミリーの一員となったことを大変嬉しく思っています。」

非公開会社である Epic は、収益や利益を公表していない。しかし、資金を調達したことで、Epicがフォートナイトのおかげで財務面で好調な実績を残していることが情報筋から判明した。

2019年のEpic Gamesの収益は42億ドル、利息・税金・減価償却費・償却前利益(EBITDA、収益性の重要な指標)は7億3000万ドルと報告されている。2020年の収益は50億ドル、EBITDAは10億ドルと予想されている。

コロナウイルスの流行により、4月だけでフォートナイトの収益は4億ドルだったという。Epicによると、4月にはプレイヤーは32億時間を費やした。