2020年08月09日

ソニー、「フォートナイト」のEpic Gamesに270億円出資

ソニーは9日(米東部時間)、フォートナイトのメーカーEpic Gamesに2億5000万ドル(約268億円)を出資し、少数株を取得することに合意したと発表した。これにより、Epic Gamesがこれまでに調達した額は18億3000万ドルになった。Venture Beatが同日伝えた

今回の取引により、両社はすでに緊密な関係が強化され、テクノロジー、エンターテイメント、ソーシャル・コネクテッド・オンライン・サービスの分野で最先端を行くという共通の目標が強化されたと述べている。ソニーとEpicは、ソニーのエンターテインメント資産と技術のポートフォリオ、Epicのソーシャルエンターテインメントプラットフォームとデジタルエコシステムを活用した協業を拡大し、消費者やクリエイターにユニークな体験を提供することが可能になると話した。 ソニーがEpicの株式1.4%を取得していることから、この買収によりEpic Gamesの価値は178億6000万ドルとなる。

ソニーは、今後のコンソール戦争で同盟国を必要としているため、今回の買収はとって重要な意味を持つ。ソニーは今年後半、マイクロソフトのXboxシリーズXと競合するゲーム機「PlayStation 5」の発売を計画しているが、Epicはクロスプラットフォーム技術を作ることに関しては一般的に中立を貫いてきたため、Unreal Engine 5とフォートナイトはすべてのゲームプラットフォームで動作すると述べている。ソニーがEpicに投資することで何かメリットがあるのかどうかは、今回の取引からは明らかになっていない。

ソニーの吉田健一郎CEOは声明の中で、Epicの技術はゲーム開発の最前線にあり、それはフォートナイトの機能にも表れていると述べている。一方、EpicのCEOであるティム・スウィーニー氏は、ソニーとEpicは創造性とテクノロジーの交差点で事業を展開しており、ゲーム、映画、音楽の融合につながるリアルタイム3Dソーシャル体験のビジョンを共有していると述べている。

Epic Gamesは、3億5000万人以上の登録ユーザーを抱えるフォートナイトの開発者でありパブリッシャーでもある。また、多くのゲームを開発するための基本的なツールセットである Unreal Engineの開発者だ。最近では映画やテレビの制作も増えている。

Epic Gamesは非上場企業であるため収益や利益を公開していないが、情報筋がGamesBeatに語ったところによると、2019年のEpic Gamesの収益は42億ドル、利息・税金・減価償却費・償却前利益(EBITDA、収益性の重要な指標)は7億3000万ドルだったという。2020年の収益は50億ドル、EBITDAは10億ドルと予想されている。コロナウイルスの影響により、フォートナイトの4月の収益は4億ドルだったと情報筋は語っている。同月、プレイヤーは32億時間を費やしたという。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。