2022年07月04日

コロナ後の今フィリピンのカジノが熱い理由とは?

いま、フィリピンが再び熱い。

マカオは20年近く前からカジノに関して「アジアの王」として君臨してきた。ところがコロナ禍や中国の反腐敗政策の影響をうけた結果、全盛期のマカオが得ていた莫大な利益(2013年の450億米ドル―2019年のフィリピンのGGRは43億米ドルにすぎない―)を再び生み出せるようになるには、まだ長い道のりがあるだろう。

そんな中、フィリピンがアジアで最もエキサイティングなカジノ業界の成長市場であることは間違いない。アジアで活動するカジノ関連のサプライヤーと話をすれば、彼らは必ず、数年のうちに参入すべき国としてフィリピンを挙げるだろう。

それはなぜか。2年間の新型コロナウイルス (COVID-19)による鎖国後、ついに国境が再開されたこと以外に、3つの理由がある。

1つ目は、フィリピンではカジノ規制が比較的「ゆるい」ことだ。規制当局は、カジノ市場のパイ拡大を目論む取り組みを概ね支持している。最近の例としては、フィリピン国内の事業者が国内外の会員にオンラインカジノサービスを提供できる「PIGO」(Philippine Inland Gaming Operators)スキームの導入、オンラインスポーツカジノの自由化、観光増収をねらったボラカイ島でのカジノ開発の認可などが挙げられる。フィリピンはアジアではめずらしく、プロキシー・ベッティング(第三者が代理で賭けを行うこと)も認めている。

2つ目は、社会のインフラストラクチャが継続的に改善されていることだ。マニラは「世界一の観光都市」を目指しており、観光客にとっての魅力を高めるためマニラなりの最大限の努力が行われてきた。2016年に開通した「NAIAエクスプレスウェイ」は、空港からシティ・オブ・ドリームズやオカダ・マニラ、ソレアがあるエンターテインメント・シティに着くまでの大渋滞でうんざりする時間を、「公園内での散歩」のような軽快なドライブに変えてくれた。

近々退任するロドリゴ・ドゥテルテ大統領のスローガン「ビルド、ビルド、ビルド(Build)」インフラプログラムに従い、現在、マニラと北部のクラークを結ぶ高速道路と鉄道が建設中である。中でも有名なのは、150億米ドルを投じたクラーク国際空港直結のNorth-South Commuter Railwayだろう。

クラークは、カジノとゴルフのメッカとして韓国人に人気で、将来は全国的な観光のハブとなることを目指している。2025年までに完成する4つの新しい空港ターミナルは、年間のキャパシティを420万人から1,220万人に引き上げ、きらびやかな真新しいカジノリゾート群に観光客を送り込むのを心待ちにしている。

3つ目は、新しいIR開発が記録的なペースで進んでいることである。今年はすでに、セブ島にNUSTAR Resort&Casinoがオープンしており、2023年にはEmerald Bayがオープンする。Bloomberryは来年、第2のマニラIRとなるソレアノース(Solaire North)をオープンする予定であり、さらに最近、第3のマニラIRを開発するため、マニラの南にあるカビテに土地を取得することを発表した。第1のマニラIRであるクラークにおいても、大規模な拡張プロジェクトが完成に近づいている。その目玉であるハンカジノリゾート(Hann Casino Resort:以前はWidusと呼ばれていた)はすでに昨年12月に開業し、この成長めざましいカジノハブで、世界に恥じない洗練されたホスピタリティを披露した。

進化するフィリピンのカジノ業界に引き続き注目だ。

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