2020年10月01日

気になるゲーミングPC、普通のパソコンとは何が違うのか?

今やゲームは世界的な盛り上がりを見せており、高額な賞金を賭ける世界大会まで開かれる時代となりました。そしてゲーム自体毎年も進化を続けており、美しいグラフィックや瞬時に切り替わるシュチエーション。そして、立体的で本物かと見紛うほどのキャラクターのリアルな動きや高速移動には目を見張るものがあります。

ゲームのこのような進化を可能にしたのは「ゲーミング PC」と呼ばれる、ゲームのプレイに特化した専用のパソコンです。今のPCゲームのデータは高度に複雑化しており、ゲームによっては普通のパソコンでは処理しきれない膨大なデータになっているため、データを瞬時に解析して美しいグラフィックをディスプレイに映し出さなければなりません。

家電量販店などで販売されているパソコンでも、高性能を謳っているパソコンがありますが、そもそもゲーミングPCは普通のパソコンと比べて何が違うのでしょうか?

この記事では、ゲーミングPCの基本的な特徴を解説しています。ゲーミングPCの特徴の中でも特に機能として優れている「グラフィックボード」「 CPU」「 メモリ」「冷却機能」といったパソコンの装置についてご紹介します。

グラフィックボード

GPU

グラフィックボードとは、PCの画像データや映像データをディスプレイに映し出す機能を持った装置です。このグラフィックボードが搭載されていないパソコンでも、最初からパソコンにはCPUやマザーボードと言われる装置の中に、直接グラフィックボードが搭載されているので映像を映すことは可能です。

しかし、独立したグラフィックボードを搭載したゲーミングPCでは、画像や映像データの処理速度や解析度が格段に違ってきます。そのため、ゲームのスピード感のある場面の切り替えや、しなやかなキャラクターの動きをディスプレイで表現させるには、パソコン内に独立したグラフィックボードが必要になります。これが一般的なPCになると性能の高い端末でも場合により動きがカクカクしてしまい思うように楽しめないこともあります。

GPUの2大メーカー

グラフィックボードのメーカーは多数ありますが、グラフィックボードの要となる「GPU」というチップは、現在アメリカのNVIDIA社とAMD社の2社が大半のシェアを占めておりこの2つのメーカーのみと言っても過言ではありません。この2社が作るGPUを搭載したグラフィックボードが2大ブランドとなっており、いくつかのグレードに分かれて販売されています。

それぞれのブランド名としてはNVIDIAが提供しているGeForceシリーズとAMD社が提供しているRadeonシリーズです。現在GPUはこの2つのシリーズが主流となっており、購入する際には基本的にこのどちらかのブランドを選択するということになります。

またNVIDIA社とAMD社はそのGPUを搭載したリファレンスモデルと呼ばれるグラボも製造しています。グラボはGPUとは異なり様々なメーカーから発売されていますが、NVIDIA社・AMD社以外から発売されているグラボはオリジナルモデルと呼ばれています。

両者の違いとしては、リファレンスモデルは設計が無理なくつくられているのに対して、オリジナルモデルはパフォーマンスを重視して作られています。そのためオリジナルモデルの方が比較的高い性能を発揮しやすい傾向にありますが、一方で耐久性はリファレンスモデルに劣ります。この違いを頭に入れた上で購入する際はどちらを選ぶか決めると良いでしょう。

GPUはグラフィックボードの選択に重要な装置なので、GPUの型式や発売年度の新しいタイプが搭載されたグラフィックボードを選ぶことをおすすめします。

CPU

CPU

CPU とは「Central Processing Unit」の頭文字を取ったもので、「中央演算処理装置」という意味になります。いわゆるパソコンの頭脳です。CPUでは、パソコンソフトの様々な式に従って数値を処理する「演算」を行っています。余り意識する事はありませんが、パソコンを動かしている際にやり取りされるデータの演算を担い、高速に処理しています。その結果ソフトウェアが動いているのでCPUが高性能なほど処理速度が早く、快適にソフトを楽しめることができます。

パソコンゲームでは、多くのデータを瞬時に処理する高性能なCPUの存在が欠かせません。画像や映像の処理をグラフィックボードに任せても、その他のデータやゲーム動画の「フレームレート」(1秒間の動画で見せる静止画のコマ数)がCPUの性能により影響があるので、性能が低いとキャラクターや動画の動きがカクカクとした動きになってしまい、快適なゲームのプレイ環境にはなりません。

CPUの2大メーカー

CPUの2大メーカーといえばアメリカのインテル社とAMD社になりますが、世界のほとんどのパソコンメーカーがインテル社のCPUを採用しています。中でも最も有名なインテルのCPUは「Core i」シリーズになります。Core iには後述するいくつかのグレードがあるので、ゲームソフトで推奨するグレード以上を選択すると良いでしょう。

Core iシリーズにはCore i3、Core i5、Core i7、Core i9というバージョンがあり、この中ではi9が一番性能が高くi3が一番性能としては低いモデルです。ざっくり言えば数字が大きいほど性能が高いと見て良いでしょう。

またCore iシリーズは改良が重ねられてきており、現在は第10世代目となっています。もちろん最新の世代の方が性能が高いため、購入する際には最新の世代を検討したいところです。その世代の見分け方としては例えばCore i7の場合はIntel Core i7-9700Kという品目があり、この場合i7の後の9が世代を表しています。ちなみに10世代目にはCore i7-10700Kという品目があります。基本的に他のCore i5やi9なども同様に見分ける事が出来ます。

メモリ

メモリ

メモリとは「主記憶装置」意味になります。その名の通り、パソコン内でやりとりされるデータを一時的に記憶しておく装置になります。大容量のパソコンソフトは様々なファイルがあり、CPUで処理しきれない、あるいは処理要求が保留になっているデータをメモリに一時的に保存します。そして処理が行われる最適のタイミングでデータを再度戻したり、全部のデータが揃ったらハードディスクに保存したりします。その後、また新たなファイルやデータをハードディスクから取り出し CPU に送るといった作業を行うためスペースの役割を担っています。

この作業スペースが大きければ、多くのファイルやデータを置くことができ、素早く処理することができることになります。つまり、メモリの容量が作業スペースの広さであり、大きければデータ処理能力(効率化)も上がって快適にパソコンを動かすことができるのです。とりわけパソコンゲームはデータ容量が大きいので、メモリの大きさもゲーミングPCの重要な要素の一つです。

メモリは「大は小を兼ねる」ので、容量の大きいものであればパソコンゲームはスムーズに動かすことができます。しかし容量が大きくなれば高額になるので、遊びたいパソコンゲームの推奨メモリ容量を参考にすると良いでしょう。ゲーミング PC では最低でも8GB以上のメモリを搭載したものをお勧め致します。

冷却機能

冷却ファン

これまでに紹介した「グラフィックボード」「CPU」「メモリ」は、作動中には常にフル稼働していています。そのため、装置はどんどん熱を持ってしまい動作が不安定となってしまいます。最悪の場合、装置自体にダメージが残ってしまい故障の原因となります。

全てのパソコンは使っていると熱が発生し、この熱を取り除くには冷却装置が必要となります。冷却装置には種類が様々あり、各装置が収まるPCケースの外部にファンを増設したタイプや、1番発熱の高い「CPU」に直接対応した「CPUクーラー」というものもあります。

ゲーミングPCでもポピュラーなCPUクーラーには「空冷タイプ」と、「水冷タイプ」の2種類があります。どちらのタイプも、羽のついたファンで奪い取った熱を放出します。空冷タイプは「ヒートシンク」という熱を放出する薄い板が並んだもので、そこから発生した熱をファンで外に出して冷やします。

水冷タイプは、熱を発するCPUにポンプと一体化した「水冷ユニット」が直接取り付け、ポンプの中に入っている「冷却液」が循環することによって熱を放出します。CPUは発生する熱が100℃近く上がることあります。各装置も同じことですが、冷却装置でゲーミングPCを冷やすことは非常に重要なことです。

まとめ

以上の様にゲーミングPCは「グラフィックボード」「CPU」「メモリ」が主要な装置として構成されている専用のパソコンになります。また、ゲーミングPCから発生する熱を放出させる「冷却装置」が必要になります。

価格は一般的なパソコンに比べると高めに設定されていますが、装置の性能が非常に高いので、ゲーム以外にも動画鑑賞や編集作業でも快適に利用する事ができます。特に画像加工や動画編集などではゲーム同様大きなデータを頻繁に動かし、かつアプリケーションを幾つも並行して作業することもあり、そうした環境においてもゲーミングPCは威力を発揮します。

ゲーミングPCは最近では家電量販店でも販売されるようになりましたが、専門店での購入が希望のスペックや受注生産(BTO)での購入が可能であったりもするのでおすすめです。

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