フィリピンのカジノリゾート「オカダマニラ」の親会社ユニバーサルエンターテインメント社の富士本淳社長が代表取締役を辞任した。
この動きは、2019年8月にさかのぼる株主代表訴訟に関する東京高裁での判決を受けたものだ。
ユニバーサルエンターテインメントは4月26日、今回東京高等裁判所が富士本氏の不正行為を違法と判断したと発表。富士本氏が合理的な必要性なく、社内の意思決定手続きに従わずに約4350万米ドル(約66億円相当)を社外に送金し、それによって同社の取締役としての義務に違反したと判断したという。
これにより富士本氏はユニバーサル社に対して賠償責任も負うとのことだ。
さらにユニバーサルエンターテインメントでは富士本氏にかわって徳田肇氏がグループ代表取締役社長に、岡田貴子氏が代表取締役に就任した。富士本氏は現在、取締役とされている。
ちなみにユニバーサルエンターテインメントの創業者である岡田和生氏は、富士本氏が「岡田おろし」にかかわった張本人として非難してきた。岡田氏は2017年6月にユニバーサルエンターテインメントの会長職を追われていた。
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