対戦格闘ゲームトーナメントのEVO Japanは20日、1月24日から開催されるEVO Japan2020の「賞金および副賞について」明らかにし、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」で1位になった選手には、賞金ではなくNintendo Switch Proコントローラーを提供すると発表した。
Evo Japanのウェブサイトによると、他のすべてのゲームには賞金が提供されるが、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」だけは、1位に「Nintendo Switch Proコントローラー(金のスマブラマーク入り)」となっている。プロコンのメーカー小売希望価格は6980円だ。現時点では、1位以外の選手には何も提供されないようだ。
他の5つのタイトル(BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE、AMURAI SPIRITS、SOULCALIBUR VI、ストリートファイターV アーケードエディション、鉄拳7)には、上位8人のプレイヤーに分けられる賞金プールがある。全てのタイトルの賞金プールの合計は700万円だ。ストリートファイターVと鉄拳7の優勝賞金が最も高くそれぞれ100万円となっている。ストリートファイターVの参加者数は1471人で、スマッシュブラザーズの2987人のおよそ半分となっている。
スーパースマッシュブラザーズは、格闘ゲームコミュニティで収益性の高くないeスポーツとして知られているが、報賞が賞金ではなくNintendo Switch Proコントローラーというのは海外でも話題になっているようだ。
Evo Japan first place prize (converted to USD):
Street Fighter V: $9000
Tekken 7: $9000
BBTag: $4500
Samurai Spirits: $4500
Soul Calibur VI: $4500
Smash Ultimate: a pro controllerAre you kidding me LOLhttps://t.co/mPOqtpozLj pic.twitter.com/Jqutio8UZp
— Andrew Nestico 🐼🌎📊 (@PracticalTAS) January 21, 2020
任天堂の古川俊太郎社長は1月5日付の日経新聞のインタビューで、高額報賞競争とは距離を置く姿勢を見せ、次にように答えている。
「eスポーツはプレーヤーが賞金を巡りステージで競い、その様子を観客が見て楽しむ。ビデオゲームの素晴らしい魅力の一つを打ち出せている。ただ対抗意識はない。当社のゲームは経験、性別、世代を問わず、幅広く遊んでもらうため、イベントも幅広く参加できるものにしたい。賞金の多寡ではなく、他社とは違った世界観ができているのが我々の強みだ」