2024年04月20日
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フィリピンのカジノ規制機関は利益相反、独立した規制機関の設置を議員が求める

フィリピンのウィン・ガチャリアン上院議員は、フィリピン娯楽ゲーム会社(PAGCOR)が、カジノのライセンス料を徴収・管理する立場にあると同時にカジノを運営し、また、カジノのライセンシーに対する規制をになっているのは利益相反に当たるとして、独立した規制機関を設置すべきだと上院公聴会で意見した。CNN Philippinesが伝えた

フィリピンでは、誘拐や人身売買に関与した可能性のあるゲーム業者が国内で営業を続けており、監督機関であるPAGCORの対応に批判が集まっている。

同議員は次のように話している。
「私の考えでは、PAGCOR自身を含むすべてのゲーム会社を規制する独立したゲーム規制機関を設立する方がはるかにクリーンだ。PAGCORはカジノを運営しているので、独立した規制当局に従うべきだろう。」

PAGCORの利益相反を浮き彫りにする例として、PAGCORが犯罪行為に関与したPOGOのサービスプロバイダー2社を名指しで批判しつつ、「微々たる」50万ペソの罰金を課しただけで、その他の罰則については警察と調整中という状態が続いていることを挙げた。

「規制よりも利益が優先される」こともあり、誘拐や人身売買事件がフィリピンで起きないよう対応すべきと強調した。

 

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