カジノを舞台にした映画の多くは、カジノにおける「必勝法」を編み出し、カジノ側から多くの勝利金をせしめるのがメインテーマとなっています。
しかし、残念ながら現実は映画のようにはいかず、ランドカジノ、オンラインカジノにおいて必勝法と呼べるものは存在しません。ですが、勝利を得るための「攻略法」は数多く発案され、実際に利用されています。そのひとつが「ベッティング方法」です。
今回ご紹介する「マーチンゲール法」もベッティング方法のひとつ。その使用方法は至ってシンプルで「勝利するまでベット額を倍賭けし続ける」というもの。マーチンゲール法は理論上は最強のオンラインカジノ攻略法と言えます。
では、詳しくその仕組みや内容をみていきましょう。
目次
マーチンゲール法の賭け方の手順
マーチンゲール法を実践するのは非常に簡単です。
「勝利するまでベットする額を倍増させ続ける」
「勝利した場合は最初期のベット額に戻す」
この2点を守れば、立派にマーチンゲール法を実践しているということになります。
今回は、ルーレットの「赤もしくは黒」のみにベットしながらマーチンゲール法を実践しているという過程でご説明しましょう。最初のベット額は1ドルでスタートします。
赤もしくは黒にベッティングし、1回目のルーレットの結果が出ました。
勝利した場合:次のゲームにて、もう一度1ドルベットから再スタート
敗北した場合:次のゲームでは今のゲームの倍額をベッティング
勝利するか敗北するかで次のゲームの動きが変化しますが、今回は敗北してしまったとしましょう。次のゲームではひとつ前、1回目のゲームでベッティングした額を2倍にしてベットする必要があります。
つまり、今回ベッティングする額は「1ドル×2=2ドル」となります。
気を取り直して2回目のルーレットを楽しみましょう。しかしながら、今回も残念ながら負けてしまいました。
今回も結果によって取るべき行動は1回目と全く同一です。敗北してしまった今回、次のゲームでベッティングする額、お判りになりますか? 先ほどのゲームでベッティングした額の倍額ですので、今度は「2ドル×2=4ドル」となります。
そして3回目、4ドルベットとなる今回は見事に勝利を収めることが出来ました。
ルーレットの赤と黒を的中させた場合の配当は2倍となりますので「4ドル×2=8ドル」の払い戻しを獲得できました。そしてここまでベッティングした額はというと「1ドル(1回目)+2ドル(2回目)+4ドル(3回目)=7ドル」。つまり、1ドル分のプラス収益となります。
これがマーチンゲール法の一連の流れです。
今回はスタートのベッティング額が1ドルでしたが、スタート額を変更すれば、変更した額だけ勝利できる額は大きくなります。10ドルスタートであれば、勝利した時点で10ドル。100ドルであれば勝利した時点で100ドルの収益を挙げることが出来るのです。
マーチンゲール法のメリットとデメリット
マーチンゲール法を利用するにあたってのメリットとデメリットもみておきましょう。
マーチンゲール法を利用する最大のメリットは「”理論上”必ず勝利できる」という点です。マーチンゲール法でベッティングし続ければ、的中した時点でスタートのベッティング額分必ず勝利できるのですから、カジノにおける有用な必勝法であるといえるでしょう。
しかしながら、マーチンゲール法には大きなデメリットがあります。
それが「ベット額が膨大になってしまう」という点です。
先ほどの例では1ドルベットスタートにて、3回目で勝利しました。最終的なベット額は4ドル、そこまでのベット額を足しても7ドルほどです。これならおおよそ問題はありません。
では、10回負け続けてしまったとしましょう。この場合何ドルのベット額が必要になるかというと「512ドル」日本円にして50000円オーバーとなります。その後も連敗は続き、15回負け続けてしまったとしましょう。今回のベット額には「16384ドル」日本円にして160万円以上が必要となります。
1ドルベットでマーチンゲール法をスタートした場合の、ベット額の偏差は以下の通りです。
20回目まで負けてしまえば「524288ドル」。なんと5000万円オーバーのベット額が必要となります。
流石に20回連続で負ける確率は、0%ではないとはいえかなりの低確率。しかしながら10回目まで負け続ける確率は「0.097%」。5回連続で負ける確率は「3.125%」。負ける確率が1%を切るのは7回目の「0.78%」。この確率とベット額の関係をどうとらえるかは、その人次第でしょう。
また、スタートのベッティング額が高額な場合や、あまりにも負け続けてしまった場合「テーブルのベット額の上限」に引っかかる可能性があります。こうなってしまうと、マーチンゲール法自体が破綻してしまいます。
マーチンゲール法と相性の良いゲーム
マーチンゲール法と相性のいいゲームは「二択にベッティングできるゲーム+プレイヤーの腕に左右されないこと」が、条件となります。シンプルな攻略法であるからこそルーレット、クラップス、バカラなどがこれに該当しますが、特におすすめなのがルーレットとクラップス。
バカラなどのカードゲームの場合、それまで出現したカードなどによって、2択の確率が微妙に変化します。一方でルーレットやクラップスは、ゲームごとに変化する事象がなく、場の状況が常に一定です。「50%の確率にかけ続けること」が重要なマーチンゲール法において、このことは非常に重要なファクターとなります。
マーチンゲール法で勝つためには?
マーチンゲール法で勝利するために必要なのは「懐事情」と「引き際」この2点。
理論上は必ず勝利できるマーチンゲール法ですが、先ほどご紹介したように5連続で負け続けたあたりから一気に賭け額が跳ね上がります。その為、スタートベッティングの額を高く設定できることもちろんのこと、負けが続いたとしてもある程度持ちこたえることのできる「軍資金」が必要となります。
同時に「引き際」も肝心です。例えば、そこまでマーチンゲール法を利用して順調に勝ちを重ねてきたとしましょう。しかしながら今回は連敗続き。この時「次のベッティングを行うだけの資金はあるが、ここでその資金を注ぎ込めば赤字に転落する」場合、ここでマーチンゲール法を終了するのか、それとも押して勝利を呼び込む選択を行うかは、プレイヤー次第。
ですが、マーチンゲール法は大きな赤字に転落すると「1回のマーチンゲール法でスタートのベット額以上は勝利できない」という性質上、取り戻すのには非常に大変です。極論「1回でも成功したらその日は撤退する」くらいの心持でプレイするべきなのが、マーチンゲール法であるといえるでしょう。