フロリダ州のゲーム当局は、全土で違法ギャンブルの取り締まりを強化している。フロリダ・ゲーミング・コントロール委員会(以下、同委員会)は9日、フォートピアース、デルレイビーチ、セントピーターズバーグ、タンパの違法ギャンブル業者から現金と資産を合わせて1000万ドル以上(約13億4000万円)を押収したと発表した。FOX13が伝えた。
今年1月、同委員会は一般市民からフォートピアースの違法ゲーム業者に対する訴えを受け取った。既に実施されていた調査では、フォートピアースの運営者がベイエリアでも違法ギャンブルを行っていたことが判明している。
タンパ市内のプランテーション大通り近くの「ラッキー・ゲーム・ラウンジ」では、違法スロットマシンが1台ずつ、最大で44台を押収した。
セントピーターズバーグでは、ツインブルックス・コモンズ・ショッピングモール内のビジネススイートを利用した別の施設を摘発して、ここからは103台のスロットマシンを没収している。
フロリダ・ゲーミング・コントロール委員会の執行部長ルイス・トロンベッタ氏は次のように話した。
「この州におけるギャンブルは、一部の例外を除いて基本的に禁止されている。例外には、フロリダ州のミッコスキー族インディアンやセミノール族インディアンが運営する施設、セミノール・ハードロックがある。また、マイアミ・デイド郡とブロワード郡も例外となる。これら2つの郡内でスロットマシンの提供が許可されている非部族経営のビジネスは8社ある。
摘発したこれらの施設はその例外に該当しない。ただ単に違法だというわけだ。」
同じショッピングモール内で営業している店主は、ラッキー・ゲーム・ラウンジの運営者が地元でチラシを配り、大勝利を約束して顧客を誘引していたという。同委員会の代表者によると、施設が客で賑わい、プレーヤーで溢れてくると、運営者はマシンを操作し、勝利金を減らしている。ある場合では、男性が1万ドルを勝ち取ったにもかかわらず、運営者がその勝利金の支払いを拒否したという。
トロンベッタ氏は、「人々がこれを行っているのは、利益を得られるからだ。私たちはそれを止めるために努力している」と語った。
同委員会は違法ギャンブルの運営者に対して起訴の手続きを進めている。また、違法ギャンブルの疑いがある施設を発見した場合、同委員会のウェブサイトを通じて報告するよう市民に呼びかけている。