2024年04月20日

マカオの元ジャンケット王Alvin Chau、違法賭博など162件の罪で禁固18年の実刑判決

マカオでジャンケット事業を営んでいたSuncity Groupの元CEOが、詐欺や違法賭博など162件の罪により、禁固18年の実刑判決を言い渡された。The Standardなどが伝えた

検察はChau氏を詐欺、マネーロンダリング、違法賭博、犯罪結社等の289件の罪で起訴した。しかし、マカオの第一審裁判所の判事は18日、Chauの指導下にあるSuncityが「長期間にわたり、利益を得るために違法賭博を行った」と述べ、162件の容疑を有罪、マネロンについては無罪とした。

Alvin Chau氏は、Suncity Groupの他20人の被告と4カ月にわたり裁判をしてきた。有罪になったのはChau氏を含め13人。
昨年9月に始まった裁判の中心は、8年間で824億香港ドル相当の賭け機会を不正に提供し、マカオから10億香港ドルを超える税収を詐取した容疑についてだった。

Chau氏はまた、中国人顧客が東南アジアにあるカジノで遠隔からギャンブルをするための代理賭博を助長した罪にも問われていた。

弁護側は、マカオにおいて不正に賭けの機会が提供されていることは認めたが、Chau氏、Suncityの幹部や従業員がそれを行ったという直接的な証拠がないと主張していた。

中国本土からマカオにハイローラーを呼び寄せるジャンケット産業のパイオニアだったChau氏が失脚した背景には、中国の習近平国家主席が長年にわたって進めてきたマネロン等反腐敗運動の一環という見方もある。

 

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