米国のカジノ大手ラスベガス・サンズは、残りのゲーミングポートフォリオ全体をアジアに集中させる60億ドル(約6256億円)の取引の一環として、ラスベガスのカジノの売却の可能性について初期の協議を行っている。Inside Asian Gamingが伝えた。
アジア時間で27日の朝に掲載されたブルームバーグの報道によると、ラスベガス・サンズの担当者は、同社がThe Venetian Las Vegas、Palazzo、Sands Expo Convention Centerを売却する可能性について初期協議を行ったと確認した。
ラスベガス・サンズは最近、コロナウイルスの影響により2020年9月30日までの3カ月間の純収益が、82.0%減の5億8600万ドル、グループ全体で6億1000万ドルの営業損失を出したと報告した。ラスベガス・サンズは第2四半期に9億8500万ドルの損失を計上してる。
ラスベガス・サンズはまた、マリーナベイ・サンズの33億ドルの拡張、サンズコタイ・セントラルのザ・ロンドナー・マカオへの22億ドルの転換など、マカオとシンガポールの両方で大規模な設備投資を行っている最中だ。
ラスベガス・サンズは、5月に会長兼CEOのシェルドン・アデルソン氏が規制環境への懸念から撤退すると発表するまでは、日本でのカジノ含む統合型リゾート(IR)開発の有力候補と考えられていた。条件が改善したり、東京が統合型リゾート開発の候補地として浮上したりすれば、ラスベガス・サンズは日本への関心を再検討する可能性が高いと言われている。