2024年03月29日

カンボジアのカジノの課税方法変更、収益に応じた税率で納税額増狙う

カンボジアは、カジノ事業者への課税方法を、収益額に応じて税率をスライド方式で決定する方法に変更した。ゲーム総収入(GGR)の透明性と明瞭性を高めることが目的。Casino.orgが伝えた

これまでカジノは、収益に対して一律の税率で納めていた。スライド方式への変更は2020年11月に可決された法律に基づくもので、今年に入り施行された。
この変更により、カジノ事業者は実際のデータを使った財務申告を行う必要がある。カジノ事業者の納税額は増加する見通しだ。

カンボジアのカジノ業界は、周辺のアジアの国々を同様に、業界に拷問、誘拐、奴隷労働などの問題が山積している。
悪質な業者を取り締まるためには財源が必要であり、カジノからの税収は、業界浄化対策にも使われる。

カンボジアは今後数年間で、ゲーム産業を改善する計画を立てている。
そのひとつが、カンボジア国内に3つのゲーミングゾーンを整備することだ。
このゾーンは、すべてのギャンブルを禁止するゾーン、すでに合法化され、ライセンスを持つオペレーターがいる地域をカバーするゾーン、政府が新たな成長を望んでいる「フェイバリットゾーン」にわかれている。
シアヌーク県とココン県が「フェイバリットゾーン」に当たるが、犯罪の本拠地となっている両県のイメージを刷新する狙いがあるという。

シェアする