ホームカジノ・IRニュース豪大手スポーツブックメーカーPoint’sBet、米事業をFanaticsに204億円で売却

豪大手スポーツブックメーカーPoint’sBet、米事業をFanaticsに204億円で売却

オーストラリア拠点で、スポーツブック企業のPoint’sBetは、米国内15州で展開している事業を、グローバルスポーツ賭博企業のFanaticsに約1億5000万ドル(約204億円)で売却することで合意した。World Casino Newsが伝えた

『オーストラリア・ファイナンシャル・レビュー』によると、株主と規制当局の承認を待つこの取引は、広範なプロモーション活動にもかかわらず、Point’sBetが米国市場での目標シェアを達成できなかったためという。

ASX上場企業であるPoint’sBetは、既に市場競争に打ち勝つことができないと認めた。同社のCEO、サム・スワネル氏は、「2018年には、世界中のほぼ全てのオンライン賭博企業が米市場を狙っていた。州ごとの市場であるため、ビジネスを展開するコストが高い。規模が必要だ」と話したという。

この決定は、オッズプロバイダーのNBCスポーツやコロラド大学といった北米市場のパートナーとの最近の提携が終了したことを受けたものである。これらは、同社が北米市場での拡大に苦労していることを証明している。同社は米国で7番目に大きなスポーツブックと位置付けられていた。

スワネル氏は、『オートラリア金融レビュー』で、フロリダを拠点とする465億ドル規模の商業、取引、スポーツ賭博大手であるFanaticsが、取引構造が有利であったため、買収者として選んだと説明しいる。
Point’sBetは今年末までに最大1億2300万円の損失が見込まれていたが、取引完了によりその損失は21億円まで減少する見通しであるという。

取引契約には、Point’sBetがプロモーションとマーケティングに合計約240億円を投じた結果生じたいくつかの利益確定の取り決めが含まれている。高額な投資が終わった今、スワネル氏は、「バランスシート上のキャッシュと、取引からの収益をプラスした余剰の企業キャッシュは、株主に分配することを目指す」と語った。

Point’sBetは今後、オーストラリアとカナダの事業に注力し、それらを「Point’sBet’s RemainCo」という企業に統合することを決定した。これについて、スワネル氏は「米国事業の終了後、12ヶ月以内にEBIDTAベースで“ブレイクイーブン”になる」と語った。「オーストラリアの市場はいくつかの逆風により停滞しているが、我々は明らかに市場シェアを拡大している。我々は足を踏み出し、前進を続けることができると考えている。」

Point’sBetのオーストラリア事業はすでに1年以上売り出されている。同社は昨年6月にBetrからの22億円のオファーを拒否し、より有利な機会を探していた。スワネル氏は、「最終的には、株主にとって最も価値を生むものが何であるかが最重要だ」と語ったという。

 

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