2020年07月09日

18億円規模のeスポーツPEファンドがローンチ、アジアで初

esports

韓国のプライベートエクイティ投資会社のATU Partnersは23日、アジアで初めてとなるeスポーツのプライベートエクイティファンドを立ち上げたと発表した。 1700万ドル(約18億6000万円)規模の「ATU eスポーツ・グロース・ファンド」は、eスポーツ関連企業へ投資していく。

LP(リミテッド・パートナー)には、ゲームやMCN業界のリーディングカンパニーであるKakao GamesやThe E&M、機関投資家のウリテクノロジーインベストメントやSBパートナーズなどが含まれる。

ATUの最高経営責任者(CEO)で、ファンドのマネジメントをするJamie Park氏は、以前はMcKinsey&Companyのコンサルタントであり、世界初のeスポーツ放送チャンネルであるOGNのグローバルビジネス責任者だった。 eスポーツ分野での実践的な経験を、グローバルなeスポーツの専門知識とネットワーキングを確保するのに生かしていく。

Jamie Park氏は次のように述べた。
「eスポーツ業界は過去数年間、前年比で30%の急成長を遂げています。K-PopやK-Beautyへの投資ブームに続いて、eスポーツが韓国の次の大きな投資トレンドになると予測しています 」

ファンドのチーフアドバイザーは、メディアとeスポーツ業界への投資専門家であり、Third Wave Digitalのマネージングディレクターであるアレン・デベボイス氏が務める。北米市場へのアクセスとファンドのポートフォリオ戦略の立案を担う。

ゴールドマン・サックスによると、eスポーツ市場の規模は、2019年の10億ドルから、22年には27億ドルに成長すると予想されている。世界のeスポーツ視聴者数は今日2億人と推定されているが、22年までに2億8000万人に達する見込みという。eスポーツコンテンツの8割はデジタルチャネルを通じて消費され、eスポーツ業界はミレニアル世代やゼロ年代の消費者グループをターゲットとする広告業界から注目を集めている。

ATUは、ファンドのローンチに先立ち、「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends、LoL)」の最も権威のあるeスポーツチームであるDRXを買収している。DRXは、リーグ・オブ・レジェンド・チャンピオンシップ韓国(LCK)大会で2回優勝した経験があり、今年10月にKingzone Dragon Xからリブランディングした。DRXは最近、世界的に有名な2人のプレーヤー「Deft」と「Chovy」、また、ヘッドコーチの「cvMax」と契約を結んでいる。

同ファンドはまた、ロサンゼルス拠点のeスポーツタレントエージェンシーであるAZYTに投資している。AZYTは、LoLのプレーヤー「Crown」や「Crazy」、Overwatchの「Edison」や「Mentalist」など70人以上のeスポーツ選手と契約している。

THE ESPORTS OBSERVERによると、ATUは20年の第3四半期に、5000万ドル規模で、2つ目となるeスポーツファンドの立ち上げを計画している。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。