中国のライブストリーミングプラットフォーム虎牙(Huya)は、2020年第1四半期の決算を発表した。2020年1月1日〜3月31日の期間に純収益は24億元(362億8000万円)で、前年同期の16億元と比較して約48%の増加を記録した。ESPORTS OBSERVERが伝えた。
Huyaの主な収益源はライブストリーミング事業で、総収益の約94%に当たる23億元を稼ぎ出した。同社はライブストリーミングの収益が46.5%増加したのは、主に有料ユーザー1人当たりの平均支出が増加したことと、Huyaの有料ユーザー数が増加したことによるものだと説明している。
同社のプラットフォーム上の平均月間アクティブユーザー数(MAU)は、第1四半期に22.2%増の1億5130万人を記録した。平均モバイル月間ユーザー数で測定されるモバイルユーザーは、2019年第1四半期の5390万人から38.6%増の7470万人に増加した。Huyaの総有料ユーザー数は2020年第1四半期に610万人に達し、2019年第1四半期の540万人から13%増加した。
合計では、Huyaの2020年第1四半期の純利益は、前年の6350万元から169.8%増の1億7120万元だった。
同社はまた、2020年第2四半期の業績見通しの中で、2020年4月4日の中国の建国記念日(建国記念日)の間、公共の娯楽活動が一時的に停止されるなど、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの潜在的な影響を考慮し、純収益が約26億元となり、売上高の成長が30%程度に鈍化すると予想していることを明らかにした。
2020年4月、テンセントはHuyaの筆頭株主となった。Huyaの決算報告の中で、同社の董栄傑CEOは次のように述べた。
「特にライブストリーミングのコンテンツと機能に関して、連携を強化してきました。ユーザーや放送局により良いサービスを提供するために、ゲーム、eスポーツ、AI技術などの分野を横断してテンセントと緊密に連携し、新機能、製品、サービスを開発しています。テンセントの強力なサポートと大規模なユーザーコミュニティにより、ゲームのライブストリーミングにおけるリーダーシップを強化し、ゲームのバリューチェーン全体でより多くの機会を獲得するために、当社は十分なポジションにあると確信しています。」