世界のeスポーツ市場は、2028年までに28億ドル(約3700億円)に拡大し、同年までのCAGR(年平均成長率)は14.5%になる見通し。スカイクエスト・テクノロジー・コンサルティングが予測レポート「Global Esports Market」を発表した。
2021年の世界のeスポーツ市場は10億8000万ドルだった。eスポーツゲームに対する需要はここ数年で大幅に増加している。その背景には、若者のライフスタイルの変化や、eスポーツに対する認知度の向上、大規模な投資などがある。TwitchやYoutube Gamingといったライブストリーミングとソーシャルメディアも市場拡大を後押ししている。
21年はNintendo Switch、XBOXシリーズX、Playstationなどのゲームコンソール分野が市場の大半を占めており、28年時点でも最大の市場占有率を維持するとみられる。また、スマートフォンの普及、インターネット接続環境の改善により、今後はスマートフォン分野のeスポーツが急成長していく見込みだ。
中国杭州のある都市では、2022年までにeスポーツセンターを14カ所開設する計画で、最大22億2000万ドルを投資すると予想されている。この大規模投資により、中国が世界のeスポーツの中心地として台頭する可能性がある。