2020年09月29日

VRが全身麻酔の代わりに!? レノボら研究発表

vr hospital

レノボ・ジャパンは10日、療養中児童の苦痛軽減にVRを使う実証実験の結果を発表した。VRを活用すれば、患児の不安な気持ちを和らげながら、全身麻酔を用いずに意識がある状態でも痛みを伴う施術ができるため、回復までの時間短縮と減薬が可能になった。

レノボはスターライト・チルドレン財団と共同で、VRヘッドセットを活用した治療中の痛み緩和プログラム「Starlight Virtual Reality」を展開。内視鏡検査など軽度から中程度の痛みを伴う治療において、全身麻酔の代わりにVRを採用した。レノボが共有している動画では、VRと鎮痛剤を活用し、全身麻酔を使用しない治療を行なっている。「VRによる体験を増やすことで、痛みのシグナルを感じなくなる」という。このツールは、スターライト・チルドレン財団が提携している米国の数百の病院で利用可能という。

コロラド小児病院の医師Joe Albietz氏は、「全身麻酔の代わりにVRを使用することで、患者は痛みに耐えることができるようになり、入院中の子供たちのQOL(生活の質)が大幅に向上しました。全身麻酔が必要だった子供たちが、最小限の投薬で、意識のあるまま治療を受けられるのです」と話している。

ヘルスケア業界の課題解決にVRなどテクノロジーが注目

レノボは日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの10カ国で約1万5000人以上を対象に、テクノロジーに関する国勢調査を行なった。調査によると、回答者の47%が、日本に限ると43%が、ヘルスケアを変革するうえでテクノロジーが重要だと考えていたことがわかった。また、回答者全体の84%が、テクノロジーがヘルスケアのような世界共通の問題解決に役立つと考えていることもわかった。
テクノロジーやスマートデバイスが健康な生活を送る上で役立っていると回答した人は全体では68%で、日本では56%だった。中国やインドなどの新興国では役立っていると回答した人が特に多かったという。

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Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。