大阪で整備が進められている阪神高速道路・淀川左岸線の2期区間の工事が大幅に遅れている。同高速は新大阪から夢洲へのルートとなるが、大阪がIRの開業を目指している2029年に間に合わない可能性が高いことがわかった。NHKなどが伝えた。
カジノ候補地となっている大阪市の人工島・ 夢洲と、市の中心部を結ぶ阪神高速道路・淀川左岸線の2期区間の完成が、最大で8年遅れる見通しだ。当初は2026年度末の完成を予定していたが、夢洲の軟弱な地盤に対処するため工法を変更した結果、完成は32年度から34年度にずれ込みそうだ。
2期区間の工事は18年にはじまった。此花区の海老江ジャンクションと北区の豊崎インターチェンジの間を地下トンネルで繋ぐ4.4キロで、21年9月、地中にくいを打つ工事中に地盤が軟弱であることがわかった。
大阪市の松井市長は大阪IRへの影響について、「夢洲までの通行ルートは淀川左岸線に限られているわけではなく、鉄道などもあるので、それほど大きな支障が出るとは思わない」と話した。