2024年04月18日

フィリピン「オカダマニラ」、3月のカジノ収益は54%減、今期業績予想も下方修正

タイガーリゾート・レジャー&エンターテインメント(Tiger Resort, Leisure & Entertainment)が運営する、フィリピンのカジノ「オカダマニラ」の2020年3月のカジノ収益(GGR)(速報値)は、前年同月の32億9700万ペソから54.1%減少し15億1500万ペソ(約32億1600万円)だった。3月15日からコロナウイルス(COVID-19)により営業を停止したことが影響した。

親会社のユニバーサルエンターテイメントが発表した。

セグメント別に見てみると、VIPのローリングチップ取扱高は前年同月比71.2%減の149億6200万ペソで、売上高は49.3%減の8億4900万ペソだった。

マステーブルの取扱高は同53.0%減の5億6900万ペソで、売上高は同13.8%減の66.1億4200万ペソだった。

ゲーミングマシンの取扱高は同54.1%増の59億3700万ペソで、売上高は同53.6%減の4億2400万ペソだった。

ホテルや飲食、小売などを含めた全体の売上高は、同55.2%減の15億6700万ペソで、調整後EBITDAはマイナス2億4800万ペソだった。来場者数は同60.2%減の18万8792人。

ユニバーサルエンターテインメントは東京証券取引所への声明で、フィリピン政府が5月中旬までロックダウンを延長することを想定し、2020年12月期の業績の下方修正を発表した。コロナウイルスによる影響額は、売上高150億円、営業利益60億円、経常利益60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が60億円それぞれ減少すると予想。修正後の売上高は1750億円、営業利益は225億円、経常利益は270億円、親会社株主に帰属する当期純利益は260億円とした。

「オカダマニラ」は2016年12月21日にプレオープンし、2017年に入り正式に開所した。

タイガーリゾート・レジャー&エンターテインメントは2018年9月、日本のIR法案に関する調査や日本でのカジノリゾート事業の可能性を検討するため、東京都江東区に日本支店を開設している。

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