2023年10月のマカオの総ゲーミング収入(GGR)は、前年同月比およそ400%増の195億マカオパタカ(24億2000万ドル)に達した。コロナのパンデミック以来最高となった。Casino.orgが伝えた。
この金額は、2020年2月にパンデミックがマカオのゲーミング業界に影響を与える前である2020年1月の27億5000万ドルに匹敵する勢いだ。
2023年の1〜10月までの累積GGRは184億ドルで、前年同期比で316%増加した。2023年のカジノ勝利額も、2021年の同じ10カ月と比較すると106%、2020年と比較すると224%改善している。しかし、パンデミック前の2019年と比較すると40%下回っている。
マカオのゲーミングアナリストは、マスマーケットでのプレイがコロナ以前のレベルに完全に回復したと考えている。10月は、9月29日から10月6日まで開催された好調なゴールデンウィークの恩恵を受けた。この連休は、中国本土で働くほとんどの労働者に 1週間の有給休暇を与えるものだ。
10月1日は人民共和国の成立を記念する日で、中国では国慶節と呼ばれている。この連休中、93万2000人以上がマカオを訪れた。
海外からの旅行者は、入国前にコロナに感染していないこと、または感染している人の近くにいなかったことを確認する税関健康申告書に記入しなければならない。しかし、検査の義務はもうない。
マカオのカジノは2019年10月にほぼ33億ドル、2018年10月には34億ドルの収益を出していたが、ジャンケットグループが減ったため、今日の市場はかなり異なっている。マカオのジャンケットビジネスの顔であったアルビン・チャウが2021年11月に逮捕され、多数の犯罪で起訴された後、VIP旅行の主催者はマカオからほとんど去った。
チャウ氏は詐欺、違法賭博、犯罪結社の罪で有罪となり、1月に懲役18年の判決を受けた。検察側は、チャウのサンシティ・グループが違法なマーケティング・キャンペーンと副業賭博を行い、2013年から2021年にかけて地元政府に10億ドルの税収損失をもたらしたと主張し、成功した。
マカオ特別行政区政府は10月31日、2024年通年のGGR見通しは2160億マカオパタカ(約268億ドル)との見通しを発表した。過去の最高額は2013年の450億ドルで、新たな見通しは市場の変化に合わせたものだ。習近平がハイローラージャンケットグループを通じた本土からマカオへの資金移動の取り締まりを開始するよう政府に指示したのはこの年の後だった。