2020年09月20日

仏スタートアップのLynx、パススルー機能付スタンドアロンVR/ARヘッドセット「LYNX-R1」発表

VR

フランス拠点のスタートアップ企業Lynxは、同社初めてのスタンドアロンVR/ARヘッドセット「LYNX-R1」を発表した。自由度は6DoFで、パススルー機能が付いている。価格は1499ドル(約16万3000円)だ。UPLOAD VRが3日伝えた

現在、ARヘッドセットには、シースルーとパススルーの2つの基本的なタイプがある。 MicrosoftのHoloLens 2など、ほとんどのARヘッドセットはシースルーだ。ユーザーは、ガラス越しに直接現実世界を見て、仮想オブジェクトはガラスの上に重ねられている。シースルーAR光学の背後にある技術はまだ非常に初期の段階にある。視野は狭く、仮想オブジェクトを完全に不透明にすることはできていない。

LYNX-R1などのパススルーヘッドセットは、VRヘッドセットと同じ種類のディスプレイシステムを使用しているが、完全に仮想世界を描画する代わりに、カメラを介して現実世界を表示する。現実の世界は必ずしも見栄えが良いものではないが、これにより、はるかに広い視野にわたるARが可能になり、仮想オブジェクトの完全な不透明度と低コストが実現できる(HoloLens 2の価格は3500ドルだ)。
Lynxを含む一部の企業は、この種の製品を「複合現実(MR)ヘッドセット」と呼んでいる。

LYNX-R1は、最初のパススルーARヘッドセットではない。 Varjo XR-1とXTALは、Appleが買収したVrvana Totemと同様に、どちらも同様の機能を持っている。
ただし、他の6DoFパススルーヘッドセットは、PCに接続する必要がある。 Oculus Questと同様に、LYNX-R1はスタンドアロンでワイヤレスで使用可能だ。コンピューティングハードウェア、バッテリー、ストレージが搭載されている。

Lynxはクアルコム(Qualcomm)の新しいSnapdragon XR-2チップセットを搭載している。これは、Snapdragon 865のXR向けであり、Oculus Questに使われているSnapdragon 835の約2倍強力だ。これは、6GBのRAMと128GBのオンボードストレージとペアになっている。

ヘッドセットは、リフレッシュレートが90Hzで、片目それぞれにLCDパネルを使用している。解像度は1600×1600 だ。LCDはPenTile OLEDよりもシャープだが、色は鮮やかではない。レンズは、90度の円形視野を主張するユニークな「4屈折カタディオプトリックフリーフォームプリズム」だ。

外部には4台のカメラが装備されている。 2台の白黒カメラが位置追跡をし、2台のカラーカメラが、オクルージョンマッピングやジェスチャ認識を含むハンドトラッキングなどのパススルーおよびコンピュータービジョンタスクに使用される。

ヘッドセットの中には、視線追跡カメラが搭載されている。また、スピーカー2つとマイク2つがあり、立体音響とボイスコミュニケーションが可能になっている。

LYNX-R1の出荷は今年夏頃の予定となっている。

シェアする
Marie Okamoto

東南アジアで記者経験をした後、日本に帰国。現在はTheDiceのコンテンツプロデューサーとして、海外のニュースを中心に配信。