米国のスポーツベッティング大手ドラフトキングスは、2023年第2四半期の収益が前年同期比88%増の8億7500万ドルだったと発表した。新規顧客の効率的な獲得、ホールド率の向上につながる製品の革新などが奏功した。YOGONETが伝えた。
この好結果を受けて、同社は2023年の売上高予想を最大32億4000万ドルから35億4000万ドルに上方修正した。この修正幅は、前年比成長率54%が、58%に拡大することに相当する。
ドラフトキングスの最高経営責任者兼共同設立者であるジェイソン・ロビンズ氏は次のように述べている。
「ドラフトキングスは 2023 年第 2 四半期に素晴らしい結果を残した。私たちは前年同期比で目覚ましい成長を遂げ、費用対効果の高い方法でさらなるGGRシェアを獲得し、業務効率への集中を維持している。
第2四半期に達成した調整後EBITDAの黒字は予想を上回るものであり、2023年第4四半期および2024年度以降の調整後EBITDAの黒字達成に向けて順調に進んでいる。」
当四半期の月間ユニークペイヤー(MUPs)は210万人となり、前年同期比で44%増加した。この増加は、ドラフトキングスのスポーツブックとiGaming商品におけるユニークペイヤーの維持・獲得が好調であったこと、また同商品が新たな管轄地域に拡大したことを反映している。
2023年第2四半期の1MUP当たり平均収入(ARPMUP)は137ドルとなり、2022年第2四半期と比較して33%急増した。この増加は主に、同社の構造的なスポーツブックのホールド率が改善したことと、プロモーションの強度が低下したことに起因する。
同社の最高財務責任者であるJason Park氏は次のように話した。
「我々は効率的に新規顧客を獲得しており、同時に迅速な製品革新、少ないプロモーション、より良いベットミックスによる高いホールドによって既存プレイヤーを維持し、収益化している。我々のユニットエコノミクスは傑出しており、古い州は新しい州への投資に十分なキャッシュを生み出している。」
DraftKingsは現在、21の州でモバイル・スポーツ・ベッティングを展開しており、これは米国人口の約44%をカバーする。また、米国人口の約11%に相当する5つの州でiGamingを展開しており、カナダのオンタリオ州ではスポーツベッティングおよびiGamingを展開している。
今後については、9月28日にケンタッキー州でスポーツブック商品を提供開始するほか、最近モバイル・スポーツ・ベッティングを認可したノースカロライナ州、バーモント州、プエルトリコでも、認可と規制当局の承認を待って発売する予定だという。