豪カジノCrown Resorts は、6月30日までの1年間で、9億4500万ドルの純損失を計上したと発表した。Crown Resortsが米国のBlackstoneに買収されて以来初の決算だった。FINANCIAL REVIEWが伝えた。
損失の3分の2以上は、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、西オーストラリア州で、規制当局によりカジノ運営を不適格とされたことに由来する。ライセンス取り消しには至らなかったが、不正に対する罰金は6億1700万ドルに及んだ。
Crown Resortsは、マネーロンダリング、問題を抱えたギャンブラーの放置と搾取、組織犯罪によるジャンケットプログラムの潜入などが明らかになり、コンプライアンス体制を整えるため、スタッフの増員と弁護士やコンサルタントへの支払いに1億4500万ドルを費やし、損失はさらに拡大した。
今期の赤字9億4500万ドルは、前期2の2億6130万ドルの損失から約4倍になっている。2021年にシドニー、メルボルン、パースの複合カジノでCOVID-19によるロックダウンがクラウンの苦境を深めた。
